
楽曲制作の最終段階やミックスの途中で、シンバルやシンセサイザーの高域が耳に刺さる現象に悩まされるケースは少なくありません。
イコライザーで削ると輝きが失われ、リバーブで濁らせたくもないという場面で役立つプラグインが登場しました。
それがAutomaton41が開発したUnglareです。
このツールは、周波数の音量そのものを削るのではなく、位相分散という独自のアプローチによって耳障りな成分をコントロールします。
音の明るさやエネルギーを維持したまま、アンサンブルの奥へと自然に馴染ませる新しい選択肢となります。
プラグインの詳細
Unglareは、スペクトラル処理を用いて高域の過度なギラつきを解消するエフェクトプラグインです。
主な機能や技術的特徴は以下の通りです。
- 位相分散による処理:各周波数の到達時間を変化させることで、イコライザーやリバーブを使用せずに耳障りな成分をミックスの後方に押しやります。
- 非対称サチュレーション:楽曲に馴染みやすい、微細で音楽的な倍音成分を付加します。
- 磁気ヒステリシス回路のモデリング:Jiles-Athertonモデルをベースにしており、温かみのあるアナログスタイルのトランジエント処理を実現します。
- ピッチドリフト機能:静的でデジタル特有の硬さを持つサウンドに対し、適度な揺らぎを与えて自然な広がりのある質感に変えます。
- リアルタイム3Dスペクトラムアナライザー:視覚的に帯域の状態を確認しながら、直感的なパラメーター調整を可能にします。
- パラレルプロセッシング:ウェットミックスつまみを搭載しているため、原音のニュアンスを残したまま効果の度合いを微調整できます。
- 軽量設計:ファイルサイズが1.1メガバイト未満と非常に小さく、コンピューターへの負荷を最小限に抑えています。
個別トラックのボーカルやドラム、シンバルだけでなく、楽曲全体のまとまりを出すためのミックスバスへの使用にも適しています。
価格はドネーション制を採用しており、0ドルからの無料ダウンロードが可能です。
動作環境
Unglareの対応OSおよびサポートしているプラグイン形式は以下の通りです。
| 対応OS | サポートしているプラグイン形式 |
| Windows | VST3 |
| macOS | VST3、AU |
まとめ
Automaton41のUnglareは、音量を削ることなく高域の刺さる成分を和らげる、画期的なスペクトラル処理プラグインです。
アナログモデリングによる温かみのあるサチュレーションやピッチドリフトにより、デジタル特有の硬さを取り除くことができます。
非常に軽量でありながら、ミックスのクオリティを一段階引き上げる実力を備えています。
