
音像に奥行きや独特の広がりを与えたいときに重宝する空間エフェクトの世界に、新たな選択肢が登場しました。
FX-Mechanicsが開発したBloomは、グラニュラー処理と立体音響技術を融合させ、音源から仮想的な追加テイクを生成するユニークな空間系プラグインです。
既存のオーディオトラックに深みや広がりを加え、立体的なサウンドスケープを手軽に構築できます。
プラグインの詳細
Bloomは単なるステレオパンナーやリバーブとは一線を画す機能を備えています。音源に対して空間的なアプローチを施す本機の主な技術的特徴は以下の通りです。
- 1系列あたり最大16テイク、合計で最大32テイクの仮想テイクを生成し、音の密度を自在に調整可能
- 音量を一定に保ちながら密度の変化のみをコントロールできる音量補正アルゴリズムを搭載
- 左右2つの独立した系列(L系列とR系列)を持ち、それぞれ個別に方位角や仰角、拡散度を設定可能
- テイクのピッチをわずかに揺らすデチューン機能や、3D空間内でのグラフィカルな自動揺らぎ演出機能を内蔵
- 入力音から一定のグラニュラー(波形の一部分)を切り出し、ホストテンポと同期して循環再生するグラニュラーモードを配置
- MIDIノート入力に連動してグラニュラーの再生ピッチを制御し、コード音源のような効果を生み出す機能を装備
- 定番のステレオ出力モードに加え、空間音響フォーマットであるAmbisonics(第1〜第3次)の出力にも対応
動作環境
| 対応OS | Windows、macOS、Linux |
| サポートしているプラグイン形式 | VST3、AU |
まとめ
Bloomは、直感的な3Dインターフェースを通じて複雑な空間定位とグラニュラー処理を扱える優れたソフトウェアです。ボーカルや楽器のトラックに自然な音の厚みや広がりを加える用途から、極端な音響効果を狙ったサウンドデザインまで幅広く活用できます。
開放的な空間表現を求める制作環境において、心強いツールとなるでしょう。
