
FM音源と聞くと、操作画面に無数のパラメーターが敷き詰められた複雑なUIを想像して敬遠してしまう方も少なくありません。Hivetuneが手掛けた新作の無料音源「Delta6」は、そうしたFM合成特有の難解さを巧みに緩和したシックス・オペレーター・シンセサイザーです。
視覚的に理解しやすい独特のグリッド構造を採用しており、音作りの構造が直感的に把握できる点が大きな魅力と言えます。
プラグインの詳細
Delta6は、難解になりがちなFMモジュレーションのルーティングを独自の開放型マトリクスで表現した音源です。旧世代のFL Studioを思わせるレトロで親しみやすいインターフェースが採用されており、初心者から上級者までスムーズな音作りをサポートします。
- 15個のモジュレーション・ダイヤルを三角形のグリッド状に配置したオープン・モジュレーション・マトリクス構造を搭載
- 高い番号のオペレーターから低い番号へと流れる信号経路上に発光アローを配置し、モジュレーションの変調方向を視覚化
- 各オペレーターはキャリアとモジュレーターで色分けされており、各ダイヤルをクリックするだけで0パーセントと100パーセントの切り替えが可能
- 波形は正弦波に加えて三角波、鋸波、矩形波、ノイズの合計5種類を選択可能
- オペレーター6にはフィードバックコントロールを備え、滑らかな鋸波からカオスな帯域まで音色を変化可能
- アナログ感のあるピッチ変動を加えるDrift機能や、最大16音のポリフォニックおよびグライド調整付きモノフォニック・レガートに対応
- 1980年代のBBD回路を再現した3種類のコーラスエフェクトとリバーブエフェクトを内蔵
- パッド、プラック、キーボード、リードなどのカテゴリ別にランダムな音色起点を生成するサイコロボタンを配置
- 無料版にはフル機能と20種類のプリセットが付属し、追加プリセットを含む有料版の拡張選択肢も提供
動作環境
| 対応OS | サポートしているプラグイン形式 |
| Windows 10以降(64-bit) | VST3、スタンドアロン |
| macOS 11以降(Intel / Apple Silicon Native) | VST3、AU、スタンドアロン |
まとめ
Delta6は、難解なFMシンセサイザーのルーティング構造を三角形マトリクスで可視化し、誰でも直感的に音作りに挑戦できる工夫が施されたプラグインです。多様な波形選択やエフェクト群に加え、サウンド生成の手助けとなるランダマイズ機能まで完備されています。
手軽に本格的なFMサウンドを楽曲に取り入れたい方にとって、極めて価値の高い選択肢となるでしょう。