
配信プラットフォームやSNSへの楽曲投稿が一般的になった現在、最終的な音量調整であるラウドネス管理に頭を悩ませるクリエイターは少なくありません。各プラットフォームが定める基準に合わせる作業は、何度も測定と微調整を繰り返す必要があり、意外と時間がかかるものです。
このようなマスタリング時の音量補正を劇的に効率化してくれる新しいプラグインが登場しました。M Media Audioが開発したVolume Dealerは、目標とするラウドネス値へワンクリックで自動調整できる機能を備えた、全く新しいスタイルの無料マスタリングリミッターです。
続きを見る
【特集】全部タダでOK!!無料で使えるおすすめDTM作曲ソフトで音楽制作システムを構築してみよう
プラグインの詳細
Volume Dealerは、高度なラウドネスメーターと高性能なTrue Peakリミッターを融合させたマスタリングツールです。手作業によるゲイン調整の手間を省き、正確な音量補正を素早く実現するための工夫が多数盛り込まれています。主な機能と技術的特徴は以下の通りです。
- ワンクリックでのラウドネス自動調整機能(Set Level)を搭載しており、目標とするLUFS値を設定してボタンを押すだけで、現在のラウドネス値との差分を計算して最適なゲイン補正を自動的に適用します。
- 配信時の音割れを防ぐTrue Peak対応のブリックウォールリミッターを搭載しており、出力上限であるシーリングは-0.01dBFSに固定されています。
- 急激なピークにも的確に対応して歪みを抑えるため、ホストDAWに250サンプルの遅延を報告するルックアヘッド方式を採用しています。
- リミッターのかかり具合を調整するEdge Rounding(ソフトニー)機能を備えており、0パーセントで硬質なブリックウォールになり、値を上げるとシーリングの6dB下から緩やかにゲインリダクションを開始します。
- デジタル音声の再生時に発生するインターサンプルピークを検出し、より正確なピーク制御を可能にする2倍オーバーサンプリングモード(High Quality)を搭載しています。
- ITU-R BS.1770規格に準拠した高精度なラウドネスメーターを装備しており、Integrated、Short-Term、Momentaryの各LUFS値をリアルタイムに測定できます。
- メーターの測定基準となる規格は、再生を停止することなくBS.1770-3とBS.1770-4を瞬時に切り替えることが可能です。
- 視認性に優れたアナログスタイルのデュアルVUメーター(300msバリスティクス)のほか、ゲインリダクション、クリップ、出力ピーク、レイテンシー、適用されたゲインの各表示機能を備えています。
- 音源の最終出力に合わせて選択できるディザリング機能を搭載しており、オフ、24ビット、16ビット(ノイズシェイプ対応)から選択できます。
- 入力信号の音量を事前に微調整できる、マイナス12dBからプラス12dBまでのInput Trimノブを装備しています。
動作環境
| 対応OS | サポートしているプラグイン形式 |
| Windows | VST3 |
| macOS | VST3、AU |
| Linux | VST3 |
まとめ
Volume Dealerは、ラウドネスの測定から最終的なピーク制御までをスムーズに完結できる実用的なプラグインです。特に目標の音量へ一発で追い込める自動調整機能は、手計算や度重なるリミッター調整の手間を減らし、作業時間を大幅に短縮してくれます。音圧補正の正確さとリミッターとしてのクオリティを両立しており、配信向けの音源制作を効率化したい場面で大いに活躍するツールと言えます。
ダウンロード
-
-
【特集】無料で手に入る優秀なマルチバンドコンプレッサープラグインまとめ
続きを見る
-
-
【特集】無料で手に入る優秀なコンプレッサープラグインまとめ
続きを見る
