
シンセサイザーのサウンドに広がりのある温かみを加えたい場面で、ヴィンテージコーラスのエフェクトは欠かせない要素となっています。
今回登場したWingMenは、RolandのJuno-6、JX-8P、D-50という3つのシンセサイザー回路をモデリングし、合計8種類のモードを1つのプラグインに集約したツールです。
実機の測定データに基づいて再現された質感に加えて、原音にはない詳細なパラメータ設定が可能となっており、トラックメイキングの幅を広げる仕上がりを見せています。
プラグインの詳細
WingMenは、各シンセサイザーの内部エフェクトとして搭載されていたコーラス回路を抽出し、スタンドアロンのエフェクトプラグインとして再構築した製品です。
特徴的なビジュアルとともに、多彩な音声処理機能を有しています。
- EightySixセクション:Juno-6のアンサンブルコーラスを再現し、Mode I、Mode II、および両ボタン同時押しの挙動に対応
- EightyTenセクション:JX-8Pのコーラス回路をベースにした処理を提供
- EightyFiftyセクション:D-50のデジタルコーラスを再現し、Chorus 1、Chorus 2、Dimensionアルゴリズムを搭載
- 柔軟なコントロール:Balance、Stereo Width、Noise、Rate、Depth、Delayパラメータによる自由な音色補正
- 帯域調整機能:処理信号の整理に役立つローカットフィルターおよびハイカットフィルターを内蔵
動作環境
| 対応OS | サポートしているプラグイン形式 |
| Windows | VST3 |
| macOS | VST3, AU |
| Linux | VST3 |
まとめ
WingMenは、Juno-6、JX-8P、D-50といった歴史的なハードウェアシンセサイザーのコーラス効果を1つの画面で総合的に扱えるエフェクトツールです。
個別のモデリングプラグインとは異なり、複数の異なる世代の音色特性を比較しながら適用できる点が大きなメリットとなります。
細かなパラメータ調整やフィルター処理にも対応しているため、ミックス時における帯域の整理やステレオ感の調整をスムーズに進めることが可能です。
