
DTMにおける楽曲制作において、打ち込みのドラムやベースがどうしても機械的になってしまうという課題は多く存在します。そのような悩みを解決するために、Push and Grooveが開発した新しいMIDIタイミングシミュレーターであるGROOVE60がリリースされました。このツールは、クラシックなドラムマシンやハードウェアシーケンサーが持っていた独特のグルーヴ感をDAW上で手軽に再現するために設計されています。
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プラグインの詳細
GROOVE60は、入力されたMIDIノートのタイミングをリアルタイムで処理し、別のインストゥルメントトラックへ出力するプラグインです。主な機能や技術的特徴は以下の通りです。
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非破壊的なMIDI処理方式
DAW上のMIDIクリップ自体を書き換えることなく、再生時のみタイミングをシミュレートします。プラグインをバイパスすれば、瞬時に元の正確なMIDIデータへと戻すことができます。
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96 PPQNのタイミンググリッド
内部エンジンは96 PPQN(プロパゲーション・パー・クォーター・ノート)の解像度で動作しており、往年のハードウェアが持つ独特のノリを正確にトレースします。
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タイミング・コレクト機能
再生タイミングをオフ、1/8、1/8T、1/16、1/16T、1/32、1/32Tの各値にスナップさせることが可能です。
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スイングコントロール
タイミング・コレクトを1/8または1/16に設定した際に機能します。開発元は、ストレートなタイミングには50パーセント、シャッフル風には66パーセント、より重いグルーヴには75パーセントの値を推奨しています。
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FIFO Queueシステム
複数のMIDIノートが完全に同時、あるいは極めて近いタイミングで入力された際、その発音順序を維持しながら後続のイベントをわずかに遅らせる仕組みです。これにより、和音や重なった音に独特の深みが生まれます。
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確定的なプロセッシング
ランダムなタイミングのズレやベロシティの変化を加える一般的なヒューマナイザーとは異なり、決定論的なアルゴリズムで動作します。そのため、再生するたびに結果が変わることはなく、常に一定のグルーヴを再現できます。
主な操作ノブとして、TC(タイミング・コレクト)、Swing、Q-SENS(キュー感度)、Bypass、Panicが用意されており、直感的な調整が可能です。
動作環境
GROOVE60の対応OSおよびサポートしているプラグイン形式は以下の通りです。
| 対応OS | サポートしているプラグイン形式 |
| macOS | VST3 |
| Windows | VST3 |
開発元によると、リアルタイムでの演奏時にも使用可能ですが、ルックアヘッド処理などの影響でモニター音に遅れが生じる場合があります。そのため、DAW内でのMIDIクリップの再生時に適用する方法が最も推奨されています。
まとめ
GROOVE60は、元のMIDIデータを一切汚すことなく、クラシックハードウェア特有の音楽的なタイミング感を付与できる画期的なプラグインです。ランダムな揺らぎではなく、計算された独自のグリッドシステムによって、楽曲に心地よいノリをもたらします。打ち込みのリズムセクションに硬さを感じている場合は、この非破壊シミュレーターを試してみてはいかがでしょうか。
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