
音楽制作の現場で一時代を築いた往年の音源モジュールが、現代のPC環境で完全再現されました。
今回は、90年代のDTMブームやレトロゲーム音楽の黄金期を支えたローランドのSound Canvasシリーズを高精度に再現する「88emu」を紹介します。
プラグインの詳細
The Usual Suspectsが公開した88emuは、音源の挙動や内部チップの処理を低レベルで緻密に再現する高精度なエミュレーションソフトウェアです。
実機のサウンドプロセッサやマクロコントローラーを解析して動作しており、当時の独特な質感やサウンドを完全な形で現代によみがえらせています。
- Roland SC-88 ProをはじめSC-55やSC-55mkIIなど広範なSound Canvasシリーズに対応
- サンプル精度で計算されるXPおよびLSPチップの挙動再現により実機同様のレスポンスを実現
- H8/500およびSuperHマイクロコントローラーの動作解析に基づく緻密なローレベルエミュレーション
- リバーブやコーラス、ディレイ、各種モジュレーション、ディストーション等を含むDSPエフェクトセクションの完全搭載
- General MIDI規格およびGS規格に対応したマルチティンバー音源としての機能性
- 手軽にフレーズの再生や確認が行えるMIDIファイルの直接インポート機能
- 利用には別途実機から抽出したオリジナルのROMファイルが必要となる仕様
動作環境
| 対応OS | サポートしているプラグイン形式 |
| Windows / macOS / Linux | スタンドアロン |
まとめ
88emuは、90年代のDTMシーンを象徴するSound Canvasシリーズの音色を極めて高い精度で復元できる画期的なソフトウェアです。
再現性の高さや各種エフェクトの追及により、レトロゲーム風の楽曲制作や当時の楽曲データの正確な再現において強力な選択肢となります。
実機の質感を求めている楽曲制作者にとって見逃せないツールといえます。