
ギタリストやトラックメイカーにとって、楽曲制作時やライブパフォーマンスにおけるチューニングの変更は手間に感じられる場面が多いのではないでしょうか。
レギュラーチューニングのままダウンチューニングの楽曲を演奏したい時や、厚みのあるハモリを瞬時に加えたい時に活躍するプラグインが発表されました。
Vanishing Starが開発したVannyは、ギタリストの演奏クオリティを高める強力なピッチシフターであり、同時にインテリジェントなハーモナイザーとしての側面も持ち合わせています。
完全無料で提供されているこのプラグインが、どのような技術的特徴を持ち、制作環境をどのように変えるのかを詳しく解説します。
プラグインの詳細
Vannyは、ギター演奏やボーカルのピッチ編集において極めて実用的な機能群を備えたエフェクトプラグインです。
主な機能や技術的特徴は以下の通りです。
- 高品質なアルゴリズムによる低遅延設計を実現しており、リアルタイムの演奏やライブパフォーマンスでも違和感なく使用できます
- ポリフォニック(複音)に対応したピッチシフト機能を搭載しており、プラスマイナス4オクターブの広大な範囲で音程を自由に変化させられます
- モノフォニック(単音)駆動のインテリジェントハーモナイザー機能を備え、楽曲のキーやスケールに沿った正確なハモリを自動で生成します
- 楽曲に合わせたスケール設定のほか、半音下げチューニングを再現するプリセットやロボットボイスのような効果を作る設定など、多彩なプリセットがあらかじめ用意されています
- ピッチの追従性を調整するプロセスマモードが複数用意されており、低音域の安定性を重視する設定やレスポンスの速さを優先する設定を状況に応じて切り替え可能です
動作環境
| 対応OS | サポートしているプラグイン形式 |
| Windows、macOS、Linux | VST3、AU |
VSTGUIの問題により、Linux版GUIはREAPERでのみ利用可能です。
まとめ
Vanishing StarのVannyは、低遅延かつ高品位なピッチシフトとハーモナイズを可能にする大変優れたプラグインです。
レギュラーチューニングの楽器のまま異なるキーの楽曲にアプローチできる利便性に加え、単音に対する美しいハーモニー生成までカバーする柔軟性を持っています。
完全無料で手に入るツールとしては破格の性能を誇るため、日々の楽曲制作や演奏の効率化に大きく貢献してくれるはずです。
手軽に導入できる新たな選択肢として、まずは試してみる価値が十分にあります。
