
いつまでも若々しく、元気いっぱいの毎日を送りたいなっていうのは、誰だって思うことですよね。健康的な食事を心がけたり、しっかり眠ったり、運動したりするのが大事なのはおなじみですが、実は最新の科学研究で、私たちの心をワクワクさせてくれるあの活動が、身体の細胞レベルにまで素晴らしい影響を与えていることが分かったんです。
それは、大好きなアーティストのライヴに行ったり、歌を歌ったり、絵を描いたりといった、日常のなかで芸術や文化に親しむことです。今回は、私たちが大大好きなカルチャーがもたらす、思いがけないアンチエイジングの可能性について、科学の面白いデータを交えながらフランクにお話ししていきますね。
芸術がもたらす細胞レベルの驚くべき効果
イギリスのユニバーシティ・カレッジ・ロンドンによる最新の研究で、芸術や文化活動にたくさん触れている大人は、生物学的な老化の進みが遅いサインを出していることが分かりました。この研究は、専門の学術誌にも載っているしっかりしたもので、3500人以上のデータを集めて詳しく分析されたものです。
私たちが普段言っている年齢は、生まれてから数えた実年齢ですが、医学や科学の世界では、細胞や身体の機能がどれくらい老化したかを表す生物学的年齢という考え方が大切にされています。生活のスタイルやストレスのたまり具合で、この生物学的年齢は実年齢より若くもなれば、逆にどんどん進んでしまうこともあるんです。
今回の研究では、DNAの状態を調べて生物学的年齢をはじき出す、エピジェネティック・クロックという最先端の技術が使われました。その結果、ダンスや絵画、モノ作りといったクリエイティブな趣味をはじめ、美術展や博物館、ライヴに行くなどの文化的な体験を定期的に楽しんでいる人は、そうじゃない人に比べて細胞の若々しさがキープされている傾向が見つかりました。
頻度と多様性がカギを握るアンチエイジングの仕組み
この研究のなかで特に面白いのが、芸術に触れる回数や、楽しむジャンルの多さが、若々しさにそのまま繋がっているかもしれないという点です。健康状態をチェックするデータを見てみると、芸術活動に毎月参加している人は、年に数回しか行かない人に比べて、生物学的な老化のスコアが約0.8歳分も若い結果になりました。さらに、そのペースが毎週になると、なんと約1.02歳分もスコアが若くなっていることが分かったんです。
これ、面白い比較があって、ランニングや水泳、サイクリングといった運動を毎週がんばっている人のスコアが約0.59歳分若かったデータと比べても、芸術活動が持つパワーの大きさがよく分かりますよね。
しかも、この嬉しい傾向は40歳を過ぎてから、よりはっきりと現れるみたいです。年齢を重ねていくと、毎日の生活が決まったパターンになりがちですが、五感をフルに使うような色々なカルチャー体験を取り入れることこそが、老化のスピードをゆっくりにしてくれる鍵になるのかもしれません。
毎日の暮らしにカルチャーを取り入れるアイデア
科学のデータなんて聞くと、なんだか難しそうに感じてしまうかもしれませんが、全然身構えなくて大丈夫です。大事なのは、自分の心が純粋に楽しいと感じる活動を、日々の生活のなかに自然な形でミックスしていくことです。すぐに試せる具体的なアイデアをいくつかリストアップしてみました。
- 好きなアーティストのライヴやコンサートの予定を、スケジュール帳に定期的におねだりしてみる
- お部屋でお気に入りの音楽を流しながら、周りを気にせず声に出して一緒に歌ってみる
- 週末のんびりお散歩するコースに、地元の美術館や博物館、歴史のある公園を混ぜてみる
- スマホで綺麗な写真を撮ってみたり、大人の塗り絵やスケッチ、簡単な手芸を趣味にしてみる
これらのお楽しみは、やらなきゃいけない義務感でやる運動とは違って、心からワクワクできるものです。心がときめく体験をしている時間そのものが、身体のストレスをふわっと和らげて、結果的に細胞の老化を防ぐお手伝いをしてくれます。忙しい毎日のなかでも、週に1回、あるいは月に1回だけでも、自分の感性を喜ばせる時間を作ってみるのがおすすめです。
豊かな感性が紡ぐ未来の健康美

今回の研究は、芸術活動をしたから100パーセント老化が遅くなった、という原因を完全に証明したわけではありません。芸術を楽しむ心の余裕があることや、そうした環境にいられること自体の影響もあるかもしれません。でも、素敵な音楽に耳を傾けて、素晴らしいアートに触れて、自分で何かを表現することが、心だけでなく身体にまでハッピーな変化をくれるなんて、すごく夢があって素敵ですよね。
これからの健康づくりは、ストイックに身体を動かすだけじゃなくて、感性を磨いて心の底から楽しむ要素を取り入れるのがスタンダードになっていく予感がします。お気に入りの絵筆を握ったり、好きなメロディを口ずさんだり、ライヴの熱気に包まれたり。そんな豊かなカルチャーライフを通して、いつまでも自分らしく、みずみずしい若々しさをキープしていきたいですね。
