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近所のゲームセンターが潰れてしまったので近年のゲーセン事情でも…

2015年10月28日




皆様お疲れ様です。AZU(@AZU0000)です。

つい最近のことなのですが、近所の駅前のゲームセンターが潰れてしまっていました。

このゲームセンターは私が幼少の頃にはすでにあったので、実に30年ほど営業していたということになります。

今どき珍しい個人経営のお店で、客層もどちらかと言えば少しやんちゃな10代の学生が入口辺りで溜まっている、ある意味で貴重なゲームセンターでした。

私が最後に入ったのはもう10年以上前になります。

今の時代にゲームセンターを経営するというのは本当に難しい中、ここまでよく頑張ったなと言うのが個人的な感想です。

私も若い頃はゲームセンターでのお仕事が長かったので、そのあたりの事情は少しだけですが理解があったりします。

ここ10年ほどで街のゲームセンターは相当な数の閉店が相次いでいる状況です。

メーカ直営の店舗ですら減少傾向にある苦しい状況なので、個人経営の店舗なんてさらに厳しいです。

と言うことで近年のゲームセンターの減少について私なりにそうなってしまった理由なんかを考えてみたいと思います。

 

アーケードと家庭用のクオリティの差が完全に無くなった

1994年に発売されたプレステやサターンなどの家庭用ゲーム機から段々とクオリティの差が埋まり始め、現在では全く差がなくなってしまいました。

家庭用ゲーム機がファミコンだった時代は、アーケードのクオリティの方が圧倒的に上だったので、それを楽しみにしていた記憶があります。

アーケードからファミコンへの移植タイトルも数多くありましたが、ファミコンのスペック上、悲しいくらいに別のゲームになってしまっているものがほとんどでした。

今ではそれが全くないので、アーケードのタイトルが家庭用ゲーム機に移植されてしまうと、わざわざゲームセンターにプレイしにいく理由が無くなってしまいます。

そして客が離れ始めてしまい閉店に追い込まれる原因のひとつになってしまった、と言う感じです。

ゲームセンターでしかできないゲームが減ったと言うことですね。

 

コストパフォーマンスの悪さ

ほとんどのゲームセンターは1プレイ100円で運営しています。

この100円という金額はゲームセンター側としては決して多くの利益が出る金額ではないのですが、客側からすれば100円で遊べる時間というのはあまりに短い事が多いです。

電気代や通信費、増税や「e- AMUSEMENT Participation」などのコナミ税の事を考えると本当に利益の出ない業界になってしまいました。はじめて聞いた時は夢の様なシステムだったんですけどね…

家庭用に移植されているものも多いので、自宅でお金のことを気にせずにリラックスしながらプレイした方が楽しく遊べるのではないでしょうか。

ゲーム機やソフトの費用に関しても、ゲームセンターでの出費に比べるとコストパフォーマンスは上だと思います。

対戦プレイも今ではネットで出来てしまうので、ゲームセンターのメリットは薄れつつあります。

 

環境

ゲームセンターは基本的にうるさいです。当たり前ですが他のゲーム機の音も常時垂れ流しとなっています。

それに加えて有線でのBGMや店内放送、もちろんお店なので他のお客さんの声などもそれに含まれます。

人気のあるタイトルや対戦型のものであれば背後からの熱い視線を感じることもしばしば。

見られることが大丈夫な人やむしろ好きな人なら問題ありませんが、やっぱりどこか落ち着かない環境ではあります。

そしてタバコの臭い。非喫煙者にとってはストレスが溜まってしまう臭いですよね。

私も非喫煙者なのですが、店員時代は仕事帰りにタバコの臭いをプンプンさせていました。

仕事である事と、割りと慣れてしまってたので意外と平気だったのですが、お客の立場としては嫌だと思う人もいるでしょう。

昔のような絵に書いたヤンキーはほとんど見なくなりましたが、そうでなくても怖い&たちの悪い人もいるので揉め事に発展する場合もあります。

それなら家で気楽にできる環境の方が良いかな、と言う感じになってしまいます。

 

ライトユーザー離れ

対戦型のゲーム、格闘ゲームに関しては大体どこのお店でもヘビーユーザーが居ることが多いのですが、それが原因でライトユーザーが居づらい環境になってしまいます。

ヘビーユーザーが一方的に悪いということではありません。安定したお金を落としてくれるし、バージョンが新しくなれば必ずプレイしてくれる上客でもあります。

ただ、その反面ライトユーザーが離れていく結果につながっているのも事実です。

新規のお客さんを得る機会を逃してしまうのは運営側にとってはとても手痛いことです。

ヘビーユーザーも大事なお客さんですが、それだけでお店を支えるというのはとても困難です。と言うか絶対に無理です。

両ユーザー共に満足してもらえる環境を作ることがベストですが、それが出来るのであればとっくにやっていて、閉店に追い込まれることなんて無いはずですよね。

 

ソーシャルゲームの普及

これがトドメになっているのではないかと。

ライトユーザーはほとんどこちらに流れてしまっています。操作や内容に関しても特に難しいことがないので、誰でも気軽に始めることができます。

ゲーム機やソフトを購入する必要もなく、始めるだけなら無料で出来てしまう気軽さも大きいですね。

手持ちのスマートフォンかPCがあれば他には何もいらないので、その間口の広さから今となっては日本のゲーム市場においてもっとも重要な位置を占めているのがソーシャルゲームです。

スマホであれば場所を選ばず遊べるので、自然とそれが日常に溶け込んでしまい、ソーシャルゲーム自体が生活の一部となっている人も多いのではないでしょうか。

ゲームセンターがソーシャルゲームに対抗する手段は現時点では見つからないように思います。

スマホってすごいよね。何でも出来ちゃうもの。

 

娯楽の多様化、サードプレイスとしての役目を終えてしまった?

これを言ってしまうと本当に終わりなのですが、これに尽きるという意味で挙げておきます。

日本という国は他国も驚くくらいに娯楽が溢れています。それにかかるコストに関しても限りなくタダのものから家が買えそうなものまで本当にさまざまです。

ゲームもその数多い娯楽の中のひとつです。なのである程度分散されてしまうのも仕方がないことなのだと私は思います。

ソーシャルゲームもそのひとつですが、今後も形を変え、品を変え、その時代にマッチした商品に変化していくことが必要なのでしょう。

普遍的な娯楽もあるかとは思いますが、デジタルやITのコンテンツは常に変化を問われるジャンルなのでは、と。

そしてサードプレイス…と言う表現は少し違うかもしれませんが、半分ほどの条件は満たしていると思うので敢えてそう定義させてもらうとします。

私が外回りの仕事をやっていた若いころは、息抜きや気分転換によくゲームセンターに行っていた時がありました。

空調もあり、のどが渇いたら店内の自販機でジュースを買ってゲームをしながら飲んでいました。

また、ゲームを通じて友人が出来たこともあり、不思議な縁のコミュニティなんかも形成されたりして楽しかった思い出があります。

ですが、今となっては休憩してのんびりしたいのであればネットカフェの方がコスト的にも優れているし、個室であればかなりくつろげる環境が簡単に手に入ります。

一時間400円ほどでしょうか。ゲームセンターで一時間を過ごそうと思えば400円で収めるのは結構難しいのではないでしょうか。

この辺りも娯楽の多様化によるものだと思います。

でも最近は高齢者の方がメダルコーナーにいる姿をよく見かけるので、そう言った世代の方の憩いの場にはなっているのでしょう。

ニュースでも取り上げられたことがある話題ですが、確かにショッピングモール内にあるゲームセンターのメダルコーナーにはご高齢の方が多いように感じます。

 

終わりに

長々と無責任に書いてきたのですが、やっぱりゲームセンターが減っている現状というのは少しさびしいものがあります。

この流れが止めることは多分かなり難しい、不可能なことなのかもしれません。

メーカ直営の大型店舗は生き残っていくと思いますが、小規模、個人経営のお店は今後もやっていくのであれば相当な経営の手腕が必要となるのではないかと。

私のこれまで勤めたゲームセンターも7軒中、残っているのは1軒のみとなってしまいました。

これからもどんどん減って、最後にはショッピングモール内をメインに大きな店舗が少しだけ、と言う流れになるのでしょうね。

どうすればよりよい解決法が見つかるかなと考えた時期もありましたが、私程度の頭ではお手上げでした。

ゲームセンターならではの新しい価値観が生まれることを祈りつつ今回はこの辺で。

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AZU

大阪在住のDTMer・ブロガーです。元バンドマンで元ドラマー。現在はPCの前で人生の半分ほどを過ごす生活。好きなものはシンプルなライフスタイルとガジェット、そしてもちろん音楽。更新情報や日々の出来事、考えなどをツイッターで呟いています。

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