AIが毎日作曲してる!? Deezerが明かす音楽業界の最新事情
「今日アップされたこの曲、もしかしてAIが作ったやつ…?」
そんな未来が、もはや"未来"じゃなくなっているかもしれません。
音楽ストリーミングサービス「Deezer(ディーザー)」によると、2025年現在、1日に2万曲以上がAIによって完全に作られた音楽だそうです。これはなんと、全アップロード楽曲の18%以上。数か月前までは10%だったとのことで、ものすごい勢いで増えています。
Deezerが導入した「AI音楽検出ツール」とは?
Deezerは、AIによって自動生成された音楽を判別する独自の検出ツールを導入。これにより、SunoやUdioといった有名AI作曲プラットフォームから生成された音楽を正確に見分けることが可能になっています。
このツールは単なるチェック機能にとどまらず、AIによる音楽をレコメンドから除外する処理もしてくれるとのこと。
つまり、「自分で作った音楽が埋もれてしまう!」と心配していたアーティストや作曲家にとっては、ちょっとホッとする話です。
AI音楽の増加と著作権のグレーゾーン
このAI音楽の急増が起こっている背景には、AI企業が既存の音楽(=著作権がある楽曲)をトレーニングに使っているという問題があります。さらに一部の国では、AIの発展を優先するために、著作権のルールを緩和する動きすら…。
Deezerはそんな流れに一石を投じるべく、AIトレーニングに関するグローバル声明にサインした唯一のストリーミング企業として、アーティストの権利を守る姿勢を明確にしています。
AI音楽は脅威か、共存の相手か?
AIが作る音楽は、もはや「BGMとして便利」レベルを超え、「ガチで聴ける」クオリティになりつつあります。とはいえ、どれだけAIが優秀でも、人間の感情や経験に基づいた音楽の魅力は唯一無二。
結局のところ、AI音楽は「脅威」ではなく「新しい表現手段」として受け入れる方向がベストかもしれません。
AI音楽は「使い方次第」で味方にもなる
AI音楽は、便利な一方でクリエイターにとっては悩ましい存在でもあります。でも、Deezerのように検出や対応策を進めているプラットフォームもあり、「人の音楽」を守る取り組みも始まっています。
「AIに負けない音楽を作りたい」
「AI音楽をツールとして使いたい」
どちらの人にとっても、これからの音楽ライフはますます面白くなりそうです。