
デジタルオーディオワークステーション(DAW)でのミキシングにおいて、コンプレッサーやリミッター、ディストーションといったプロセッサをパラレル処理(並列処理)することは、サウンドに深みや厚みを与えるための一般的なテクニックです。しかし、この手法は従来のミキサーフェーダーを使用すると、正確なウェット/ドライ信号のブレンドが難しく、意図した効果を得るためには繊細な調整が求められます。
Minor Dramaが開発した「SendBlender」は、こうした課題を解決するために設計された画期的なプラグインです。このツールは、センドエフェクトのウェット信号とドライ信号を正確かつレベルマッチした状態でブレンドすることを可能にし、クリエイターがより直感的に、そして精密にサウンドをコントロールできるようサポートします。
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SendBlenderの主な機能
SendBlenderの最大の特長は、複数のエフェクトを並列で使用しながら、専用のウェット/ドライミックスノブの利点を享受できる点にあります。これにより、複雑なルーティングやフェーダーでの試行錯誤をすることなく、理想的なブレンドバランスを迅速に見つけることができます。
以下に、このプラグインが提供する主要な機能を挙げます。
- 正確なブレンドコントロール: レベルを直接設定するか、希望のウェット/ドライ減衰量を入力することで、ブレンドレベルを正確にコントロールできます。
- クロスフェードカーブ: リニア、パワー、マックスの3種類のクロスフェードカーブを搭載しており、サウンドの特性に合わせて最適なブレンド方法を選択できます。
- サイドチェーン入力: 独自の信号ルーティング方式により、ウェット信号またはドライ信号のいずれかをサイドチェーン入力経由でルーティングすることが可能です。
- バイパス機能: バイパススイッチをオンにすると、ドライ信号のみが出力され、元のサウンドを簡単に確認できます。
- 幅広い用途: コンプレッサー、リミッター、クリッパーといったプロセッサとの組み合わせに特に有効で、より豊かな表現力を引き出します。
対応環境とフォーマット
SendBlenderは、主要なDAW環境に対応しています。以下の表で、対応OSとプラグイン形式をご確認ください。
※現時点では、Pro Toolsのサイドチェーンがモノラルのみのため、AAX形式には対応していません。
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