【この記事はSymphonical Rainにて2018年4月15日にに書かれたものをそのまま転載しています】
皆様お疲れ様です。AZU(@AZU0000)です。
本日アマゾンより新品のトラックボールが届きました。
ロジクールの超定番「M570」です。現行品は「SW-M570」なのですが、今回購入したものは並行輸入品のものです。
やっぱりDTMにはトラックボールが便利ですよね。「M570t」よりもパーツのグレードも高いので「M570」にこだわっているのですが、手に入って本当に良かったです。
…と、これだとただのお買い物日記になってしまうので本題に入ります。
これまでもM570を愛用してきたのですが、最近はチャタリングに悩まされています。
ちなみにチャタリングとは1回クリックしただけでダブルクリックになってしまう困った症状のことです。
じゃあ、その都度買い直せばいいやんと思う方もいらっしゃるでしょうが、トラックボールって意外とお高いのと、手持ちのPC全てにM570を使用しているので、買い直しとなれば結構な出費になってしまいます。
なので、メンテナンスをしてチャタリングを解消できるのであればそれに越したことはない、買い直しのお金を他のことに使えてしまうというわけです。
チャタリングするのは左側のクリック、一番使う頻度の高い方ですが、検索するとパーツの交換というのがとても多いです。
ちなみにこのパーツを交換します。
私も一応半田ごてやそれなりの工具というものは持っているのですが、出来ればそれらを使わずにチャタリングを解消できる方が助かるので、今回は「接点復活剤」を使ってメンテナンスをしていこうと思います。
まずはM570の分解のため、ネジを外していきます。
裏側のすべり止め3ヵ所、電池ボックス1ヵ所にネジが隠れているのでそれぞれ剥がしてしまいましょう。
こんな感じです。電池ボックスの中はシールで隠れているので少し分かりにくいかもしれません。
これで少しは分かるでしょうか。電池のイラストのこの辺りです。
ここのネジも合わせて合計5ヵ所にあるネジを外していきましょう。
ちなみにこのネジは普通のプラスマイナスのドライバーではなく、「トルクスネジ」が使われています。いわゆる「星型」ネジです。
M570のトルクスネジのサイズは「T6」となっているので、出来れば専用のドライバなりを手に入れて作業をしてください。
運が良ければダイソーなどにもこういったドライバーのようなものは置いてあるようですが、手に入りにくいようです。
私の場合はもちろんトルクスネジ用のドライバーなんて持っていないので、これで代用しました。
100均にも置いているであろうメガネなどの小さなネジを締めたりするための精密ドライバーです。これの一番小さなサイズのマイナスドライバーを使いました。
これがまた意外と問題なく使えてしまったので複雑な心境なのですが、出来れば専用のものを使うことをオススメします。
ネジを外してしまえば特に何の抵抗もなくパカっと分解可能です。
上のカバーを外すとこんな感じです。体内の静電気には注意してくださいね。
ということでクリックのスイッチ部に接点復活剤を使っていきたいと思います。
一般のご家庭にはなかなか置いていないであろうと思われる接点復活剤。どんなものを選べば良いのか分からないという人も多いのではないでしょうか。
ホームセンターやアマゾンなどで検索すれば色々と出てきますが、有名どころでいえば以下のものがオススメです。
「 KURE 2-26 防錆・接点復活剤」というもので、ELTのギタリストである伊藤一朗さんも愛用しているとYou Tubeのチャンネルで言っていました。
私も長い間ギターや機材のメンテナンスで愛用している一品です。
こういったものは普段は使うこともないと思うので小さなサイズを買っておいた方がいいです。あると便利なものではあるんですけどね。
左クリックの方なので赤い噴射ノズルが指している所に吹きかけます。小さな白いスイッチ付近です。
右クリックは大丈夫な人のほうが多いとは思いますが、もし右側もチャタリングするようでしたらそちらも同様に接点復活剤を吹きかけてください。
勢いよくやってしまうと基板上に飛び散ってしまうので、マスキングテープやティッシュで周囲を保護するなり、ものすごく優しく吹きかけるなりの配慮が必要です。
そして吹きかけ終わったら、それを内部まで浸透させるために白いスイッチ部をドライバーなりつまようじなりでカチカチとクリックしてあげてください。
私は気持ち念入りに回数を多めにカチカチしました。その後は元の状態に組み立てて終了です。お疲れ様でした。
終わりに
現時点ではチャタリングもクリックの不良もなく非常に快適に使用できています。
チャタリングでのストレスが半端なかったので、ここまで改善できたというのは本当に嬉しいし助かります。
もう一台のM570もチャタリングがひどかったので同様の処置をしたのですが、こちらもバッチリ改善され、何故もっと早くやらなかったのかと思えるほどに息を吹き返しました。
まあ、いずれは買い替えになってしまうのですが、それまでの間の延命措置としては悪くないのかなと。
チャタリングに悩む皆さんにもぜひオススメ…とは言い切れませんが、保証期間の切れたものであれば自己責任のもとでやってみる価値はあると思います。
という事で今回もお付き合い頂きましてありがとうございました。
シンプル・スマートなデザインのスピーカースタンド「Stageek アルミデスクトップスピーカースタンド」を購入しました。