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音楽素材販売サービス「オーディオストック」はDTMerのストックビジネスとしてどうなの?

2020年7月7日




皆様お疲れ様です。AZU(@AZU0000)です。

DTMで音楽制作をしている方であれば「自分の曲を販売して利益をあげたい」と思っている人も多いのではないでしょうか。

しかし自前で販売システムを用意する…というのはなかなかに難しいですよね。

外部の有料サービス(カートシステムなど)を利用するのも一つの方法ですが、それだと自分で宣伝するしか販路が無いですし、ネット上であれショップを立ち上げるというのは結構な労力がかかります。

そこで便利なサービスが音楽素材販売サイトの「オーディオストック」です。

今回は国内において音楽素材販売サービスでは大手である「オーディオストック」について少し書かせていただきます。

 

オーディオストックについて

オーディオストックは映像作品、ゲーム、アプリ、イベント、その他コンテンツを制作する際に使用する事の出来る音楽素材をダウンロード販売しているサイトです。

この記事を書いている時点、2017年3月28日時点で登録クリエイターは1万人以上、音楽素材総数は912,746点とものすごいことになっています。

有名なクリエーターから私のような無名のオッサンまで、プロアマ問わず登録することが可能です。

アーティストはファンに向けて曲を売りますが、オーディオストックは音楽を使ってコンテンツを制作する企業や組織、個人に向けて曲を売るサービスです。

単価としてはBGMは2,200円~、ボーカル曲は5,500円~、効果音は550円~となっています。

 

まずは便利なところでも挙げてみる

曲を用意する以外は面倒な作業ややり取りは一切必要なし

プロフィール欄や曲の詳細についてはクリエイター側で入力が必要ですが、その他の作業についてはすべてオーディオストック側でやってくれます。

なので曲が売れた時もクリエイターは特に何もする必要がなく、面倒な事務作業などは一切必要ありません。

曲をアップしたら後は売れるのを待つだけです。

 

売上が2,000円を超えた時点で受け取れます。

売上が2,000円を超えた時点で報酬受け取りの申請が行なえます。

2、3曲ほど売れればOKなので、調子がいい時であればすぐにでも申請が出来てしまいます。

入金はクリエイター指定の銀行口座となり、申請した翌月の末日あたりに振り込まれます。

あ、ちなみに振込手数料は報酬額から差し引かれます。

また、最近はウォレットアプリ「Kyash」にも対応しています。

こちらは365日24時間、即時チャージされ、手数料も70円とお安いです。

また報酬額については500円以上、500,000円未満での受け取りとなります。

 

大手企業との取引実績がある

大手のテレビ局から各種メディアまで、幅広く取引の実績があります。

営業先が多いということはそれだけ曲も売れやすいという事なので頼もしい限りですね。

クリエイターにとって営業はひとつの大きな壁でもあるので、この辺の作業をお任せできるというのは本当に助かります。

 

もちろん審査があります

当然ではありますが、一定のクオリティを保つために楽曲ごとに審査があります。

審査については楽曲の登録から1週間ほどかかり、問題がなければ販売開始となります。

なので季節のイベントに合わせた楽曲であればあらかじめ早目に登録しておかないと販売の機会を逃してしまうことになるので要注意です。

また、審査に結果によって、クオリティが一定の水準に達していない場合は販売することが出来ません。

原則的に販売不可の際の理由は教えてくれませんが、微細なノイズが原因の場合は「~の部分のノイズを消してくれたらOKやで」と教えてくれる場合があります。

 

マージン比率…悪くね?

オーディオストックで曲が売れた際の「分け前」ですが、「6:4」となっています。

「ん、わりかし普通なんやないの?」と思いますよね?

ですが比率としてはクリエイターが「4」でオーディオストックが「6」なので基本的にはクリエイター側が圧倒的に不利な状態となっています。

これには最初私も驚きました。まさか制作側の取り分の方が少ないなんて…涙が止まりません。

例を挙げると、BGMは販売価格が2,000円~となっているので、1曲が売れた場合、取り分としては…

「クリエイターが800円、オーディオストックが1,200円」という感じです。

ですがこの比率には事情があります。

まずは「楽曲の審査にかかる手間」なのですが、1曲1曲手作業でかなり念入りに審査がされているみたいです。

最低限のクオリティはクリアしているか

ノイズは無いか

盗作ではないか

楽曲内で使われている音ネタの著作権は大丈夫か

こんな感じの審査を1週間かけて丁寧に行うことで利用者の信頼を得ているということです。

それでもチェックから漏れてしまう場合もあるようなので、時々クリエイター側のマイページに「注意してな?」的なお知らせが来ます。

あとはサーバーの管理はもちろん、営業活動なんかもやってくれてるようなので色々と手間がかかっています。その辺の雑用や事務作業の費用ということなのでしょう。

このパーセンテージに関しては登録曲数や販売実績が増えるに連れて5:5くらいまでは上げることが出来るので頑張っていきましょう。

 

と言うか売れるの?

月に何十万と売れている人もいるのですが、それは全体のほんの一摘みのハイレベルなクリエイターのみです。現実はそんなに甘くありません。

登録してから1曲も売れたことのないまま数年が経過している人も絶対にいるはずです。

まあ、やはり土俵が何処にあったとしても競争の世界ですから仕方ないですね。

登録されている素材数も多い(580,804曲ね)ですし、その中から自分の曲なんて砂漠の中から指輪を探すレベルの話です。

また、オーディオストックには「ブランド音源」と言うものがあり、これは名前を伏せた超ハイレベルなクリエイターが最高の環境で制作した音楽素材となっています。

運営としてもやはりブランド音源をメインに売っていきたいと考えているはずです。

そんな中で自分の曲がどれくらい勝負できるか…そんな感じです。

上記のことを踏まえて私の所感を述べるとするのであれば…

「まあ、ちょっとは売れるんじゃない?」です。

月に5,000~10,000円くらいでしょうか。それくらいは買ってくれる人がいるようです。

買ってくれた皆様、ありがとうございます。

 

どんな曲なら売れっそうぽい?

私も完全に掴み切れているわけではありませんが、「いい曲」よりも「使いやすい曲」なのではないかと思います。

また、ゲームに向けたものよりはテレビ、映像、企業に向けた曲の方が売れやすいのかな、と自分の曲の販売数を見ていてそう感じました。

もちろんかっこいい曲であることに越したことはないのですが、購入者側の使用用途とマッチする内容であることの方が重要なのではないでしょうか。

ここが音楽素材の難しいところです。なのでゲームに向けた曲が多い私のラインナップでは売り上げが低いのも頷けます。

 

ちなみに私の曲で一番売れているのは企業向けを狙って制作した曲です。

コードの響きが爽やかであるか、清潔感があるか、健全なイメージがあるか、ナレーションが入っても邪魔にならないか、という感じでコンセプトを決めて作った甲斐がありました。

他にはクラシックのアレンジや季節ごとのイベントに向けたBGMの需要があるようです。

 

結局ストックビジネスとしてはどうなのさ?

結論から言えば「数あるストックビジネスの1つとしては優秀である」ですね。

ここだけで全てを賄うことが出来ているクリエイターさんもいらっしゃるとは思いますが、リスク分散のことも考えると、ストックビジネスの種は複数の場所に蒔いておく事が重要です。

別に音楽を販売できる場所はオーディオストックだけではないので、さまざまなサービスを利用して収益化を図っていきましょう。

私も複数の場所で音楽素材を販売しているので、面倒な作業が不要なオーディオストックは、数あるストックビジネスのひとつとしてありがたくその恩恵を受けています。

曲の権利もクリエイター自身が保有できるので、特にデメリットもありません。

眠っている曲があるのならば、まずは登録してみてはいかがでしょうか。

 

終わりに

少しと言いながら長くなってしまいました。こんな駄文を最後まで読んでいただきありがとうございます。

ブログのネタが無いからって今更オーディオストックを取り上げるなんて本当に困った奴ですが笑って許していただければ助かります。

人によって賛否のあるオーディオストックですが、私はクリエイターの力を試す場所としてはなかなかいい場所なんじゃないかなと思っています。

クオリティチェックの時点で引っかかって全然曲が販売できない人は基本に立ち返って学び直す機会を得ることが出来るでしょうし、販売中の曲が全然売れない人は市場調査をきちんとした上で制作することの大切さを知ることが出来ます。

「試される立場」であることを実感させてくれるのは素晴らしいなと思います。

という事で今回もお付き合い頂きましてありがとうございました。

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