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長年愛用しているモニターヘッドホン「SONY MDR-V6」を今更ながらレビューしてみる

2020年8月6日




モニターヘッドホンの定番と言えばソニーの「MDR-CD900ST」で通称「赤帯」と言われているものですが、私の愛用しているのはもうひとつの赤帯である「MDR-V6」の方です。

価格帯としては大体1万円くらいとMDR-CD900STに比べると8,000円ほどお安いものとなっており、「MDR-CD900」の海外販売版との事で、国内ではあまり取り扱っていない機種となります。

日本ではMDR-CD900STが定番ですが、海外ではMDR-7506やMDR-V6のシェアの方が高いらしいですね。

まあ、MDR-CD900STに比べたらかなり安くなりますし、私が購入した価格も確か8,000円台だったと記憶しています。

 

「MDR-V6」の仕様について

  • 形式:密閉ダイナミック型、ドライバーユニット:40mm、ドーム型(CCAW採用)
  • 最大入力:1,000mW、インピーダンス:63Ω、音圧感度:106dB/mW
  • 再生周波数帯域:5~30,000Hz、
  • コード長:約2.5m、プラグ:ステレオ標準プラグ、質量:約200g(コード含まず)

 

MDR-CD900STとの違い

見た目はMDR-CD900STとほぼ変わらないので、遠目から見ると見分けは付きません。

 

こんな所も同じです。

ちなみに偽物はレザーの質感が安っぽく、文字の線も少し太くてくっきりしています。

 

大きな違いとして、V6は折りたたむことが出来るようになっています。

これは持ち運びの際に割と便利で、コンパクトなだけではなく運搬時のダメージも最小限に抑えられます。

 

そしてV6は7506と同じくカールコードとなっています。

床にダラっと落ちないのは良いのですが、長時間着けていると片方が重くなってきます。

DJプレイの際はカールコードの方が便利だと聞くので、海外用はそちらの需要の方が高いということなのでしょうか。

 

あとはCD900STと違い3.5mmのミニプラグがメインで、標準プラグへの変換パーツが付属しています。

私はオーディオインターフェイスに挿しっぱなしなので変換プラグを取り付けています。

普段使いならミニプラグの方が便利そうですね。

 

音の違い

V6とCD900STにどれくらいの音の違いがあるかと言えば、CD900STはやはり全体的にレンジが広く解像度も高いので、ちょっとしたノイズなんかも聴き逃さないように思います。

それに比べてV6は全体のバランスは良いのですが、若干低音が出ているので業務用と言うよりはリスニング用の方が良いのかな、と。

個人的には慣れ親しんだV6でも充分ミックスやマスタリングで音を把握出来ているので問題はないのですが、繊細な編集作業が多いエンジニアさんにはCD900STを選んだ方が良いのではないでしょうか。

CD900STは業務用、V6はリスニング用で快適に使えるという感じですね。

 

現時点でMDR-V6は買いか?

結論から言うと「CD900STか7506にしといたほうが良いっすよ」です。

生産完了しているであろうV6はそろそろ新品もあまり出回らなくなってきてますし、Amazonですら偽物を掴まされることもあったりします。

ちなみに本物はタイ製なので、それ以外だと偽物の確率がグンと上がります。

そこまで大したヘッドホンではないのに新品はプレミア価格になっていたりするし…

それに比べてCD900STか7506は現行品で、日本国内ではきちんと正規品が流通しているので偽物を掴まされることもありません。

コレクターでもなければ現時点においてV6は避けた方が無難です。

良いヘッドホンなんですけどね…いや、本当に。

 

終わりに

私がV6を購入したのが2011年頃なので、それくらいの時期が一番安くて在庫も多くあったんじゃないかなと思います。

まあ、その分偽物もかなりの数が出回っていたようですけどね…

でも9年使い続けてもイヤーパッドの交換くらいで不具合も無いのでなかなかの名機と言えるのではないでしょうか。

今後もDTMやリスニングで愛用していくのは変わりませんが、そろそろ新しいものを買おうかなと検討中だったりします。

長らくのメインでお疲れだと思うので、AKGかSHURE辺りの新しい子と併用してあげたいなと。

それでは今回はこの辺で。

当ブログでは他にもさまざまなイヤホン・ヘッドホンのレビュー記事を書いています。

お気に入りの一品との出会いがあれば幸いです。

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