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イヤホン・ヘッドホン

快適な装着感と絶妙なサウンドバランスの中華製ヘッドフォン、iSK「HD9999」レビュー

2016年11月16日

今回は中国の音響メーカであるiSKのヘッドフォン、その中でもフラッグシップモデルにあたる「HD9999」のレビューです。

全体の流れとして、前半は製品の内容と特徴など、後半は「リスナーとしての立場からのレビュー」と「音楽制作者としての立場からのレビュー」を書いていますので是非ヘッドフォン選びの参考にしてください。

記事について

この記事はメーカからの依頼で製品提供を受けて制作しています。

商品リンクからの購入で当ブログへの収益が発生します。

内容物について

こんな感じの箱で届きました。いかにも中華製と言う感じでワクワクしてしまいます。

頑張って海を渡って来たのでしょうね。えらいです。

 

中を開けるとiSKのロゴ入りセミハードキャリングケースが鎮座していました。

これが手に取ってみるとなかなか丈夫そうで高品質だったりします。

 

ケースを開けるとヘッドフォン以外にも色々と入っていて、日本円で8,000円弱で販売されているものとしてはかなり本格的な感じがします。

 

まずはヘッドフォン本体です。見た目としては安っぽさはなくきちんと作られている印象です。イヤーパッドも分厚くてフカフカしているので耳に優しいであろうことが触っているだけで伝わってきます。

 

デザインも高級感があり、色合いも落ち着いていて秀逸ですね。

スタジオにポンと置いてあっても絵になりそうな風格があります。

 

そしてHD9999でいちばん重要なポイント「ミニXLR(ミニキャノン)対応」です。

この価格帯のヘッドフォンでは非常に嬉しいものだと言えるでしょう。

リケーブルによる自分好みのカスタマイズが可能なので、用途もそれだけ幅が広くなるのではないでしょうか。

とても中華製のヘッドフォンとは思えないクオリティに驚かされます。

 

ケーブルはストレートのもの(3m)とカールコード(1.5m)の2つが付いています。

モニタリングヘッドフォンだけあってスタジオや音楽制作環境などでの使用を想定した長さですね。

カールコードは個人的に好きなので嬉しいです。

 

そしてイヤーパッドまでもがついてくるんです。これはすごい。

本体に装着されているイヤーパッドとは厚みが違い、これは少し薄くなっています。

本体の方は約2センチ、こちらは約1.7センチほどです。

付け替えるだけでも音に変化が出てきそうです。

 

あとはマニュアル、保証書、キャリングケース用のストラップです。

持ち歩かないとしても、ケースに入れて壁掛けの際にストラップも有効活用できそうです。

これで内容物は全部紹介したのですが、なかなかの充実ぶりでさすがフラッグシップモデルといったところでしょうか。

 

仕様・音の特徴について

ここでは「HD9999」の仕様や音の特徴について触れていきます。

まずは仕様からいってみましょう。

  • 型式:密閉ダイナミック型
  • ドライバー:50mm
  • 感度:96dB±3dB
  • 最大周波数帯域:8Hz~30kHz
  • 最大入力:1,500mW
  • インピーダンス:32Ω

今回のリスニング環境は以下の通りとなっています。

  • PC(Windows)→Roland UA-25EX(オーディオインターフェイス)→HD9999
  • PC(Windows)→iBUFFALO BSSP10(デジタルアンプ)→HD9999
  • iPhone4s→HD9999

最近のオーディオ環境はPCベースのデジタル環境の人が多く、私もその中の一人という事でこんな感じのリスニング環境でレビューさせていただきます。

 

それぞれの環境で聴いた印象をまとめるとこんな感じです。

  • 装着感:非常に良好。長時間の使用でも耳や頭が痛くならない
  • 高域:思ったより抜けてくる。音の立ち上がりが早い。
  • 中域:標準的で素直な音の出方。
  • 低域:出方は素直だが音自体は若干硬い。全体的に締まりのある印象
  • 解像度:平均よりも高めで非常に良好。
  • 音の分離:ジャンルによって中域で若干鈍るが基本的には良好
  • 全体のバランス:若干高域が出ているがそれ以外は極めて平均的

総合的には素直で用途を選ばずに使えるヘッドフォンであるというのが私の感想です。

音量によっては高域が結構抜けてくるので、歌モノの場合は「サ行」が耳に刺さることもありました。近年は音圧があり、ハイが強めなマスタリングにしている音源が多いので、音量を落とすなりイコライザーなどで高域の調整をすると良いでしょう。

でも意外とシンバルやハイハットなどの金物系はバランス良く綺麗に鳴っていました。

中域は特筆することもない素直な音、低域は硬めになっているのでキックなどがカチッとした感じに。ジャンルによってはマッチしないものもありそうです。

装着感はものすごく良いです。イヤーパッドの柔らかさと丁度いい締め付けでメガネを掛けていても耳や頭が痛くなることがありません。長時間のリスニングや作業に耐えうる優秀さです。

 

リスナーとしての立場から

付属するケーブルの長さから携帯オーディオプレーヤーでの使用には向いてなさそうです。ケーブルを自作するのであればOKですが必要に応じてヘッドフォンアンプが必要になるかもしれません。

室内での使用に関しても、PCのヘッドフォン端子に直接挿してしまうのではなく、安価なものでもデジタルアンプを通した方が良いでしょう。

向いているジャンルとしては今時のJ-POPやダンスミュージックでしょうか。音量を若干絞ればジャズなんかもいい感じで聴けましたよ。

また、映画やドラマ、アニメの視聴にも最適です。音量を絞ってもセリフが聞き取りやすいので耳の健康にも良いですし、疲れにくいです。

装着感も締め付けが適度でイヤーパッドも柔らかいので長時間の使用でも耳が痛くなりません。

イヤーパッドの効果もあり、若干距離感のある音の出方が心地いいので、少し小さめの音量で好きな音楽を聴きながら本を読む、なんて用途にはぴったりです。

 

音楽制作者としての立場から

高域が前に出る特徴がありますが、基本的には素直な音の出方なのでDTMなど音楽制作にも十分使えます。と言うかかなり向いているのではないでしょうか。

ポイントとしては「長時間の装着にも耐えうる」、「リケーブルが可能」、「交換用イヤーパッドが付いている」という点が大きいですね。

長時間の装着に耐えうるというのは制作において非常に重要で、締め付けによる耳の痛みはストレスが溜まってしまいますが、HD9999であればそのへんの悩みはかなりカバーできそうです。

リケーブルによる出音のカスタマイズも可能なので、知識があれば更に性能を引き出していけるでしょう。保管時における断線のリスクも下がりますね。

ただ、締め付けが緩めなので楽器演奏に関しては身体が動きやすいものに関してはズレてくるので注意が必要です。ギターなどであれば大丈夫ですが、ドラムなどの身体が揺れてしまいやすい楽器だと使用は難しいでしょう。

ミックス作業時においては、イヤーパッドを付属の少し薄めのものに交換すると使いやすくなるのではないかと思います。様々な楽器の音量、定位、エフェクトなどを編集するのであればドライバーユニットとの距離が近い方がより正確な音を拾えます。

マスタリングにおいては標準のままの使用で問題なさそうです。HD9999の特性を理解していれば十分以上に使えてしまいます。制作面においてはマスタリングでの使用が一番向いているのではないかと思います。

 

終わりに

少し長くなってしまいましたがHD9999のレビューはこんな感じです。

現在の市場価格では8,000円弱となっているのですが、さすがフラッグシップモデルだけあってお値段以上の価値は十分以上にあると言えるでしょう。

10,000円以内の予算でコストパフォーマンスの高いヘッドフォンを探しているのであれば選択肢の一つとして検討することをオススメします。

20,000円の予算があるのであれば制作面でやはりSONYの「MDR-CD900ST」を選ぶのがベストですが、装着感などの要素を考えればHD9999を選ぶというのもアリですね。

良い言い方をすれば「素直な音」、悪い言い方をすれば「特徴のない音」となりますが、変な味付けをしないので制作用のヘッドフォンとしては優秀だと思います。

ということで今回もお付き合いいただきましてありがとうございました。

当ブログでは他にもさまざまなイヤホン・ヘッドホンのレビュー記事を書いています。

お気に入りの一品との出会いがあれば幸いです。

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