ハードウェアサンプラーで世界的に有名なAKAIですが、この度「MPC Beats」という無料のDAWをリリースしました。
「伝説のMPCワークフローに基づいたフル機能のビート作成ソフトウェアであるMPCビートを提示して、素晴らしいサウンドのビートをすばやく作成します。」とある通り、8つのMIDIトラック、シーケンサー、Airによって作られた80のエフェクトプラグイン、16個のパッドでお馴染みのMPCスタイルUIとかなりの本気さを感じてしまいます。
そして素晴らしい点といえば「サードパーティ製のVSTプラグインを読み込める点」と「MPC Beatsをプラグインとしても扱える点」でしょう。
これが出来るのと出来ないのではとても大きな差があるので、今後のユーザー拡大において非常に強みがあると言えますね。
あと2GBの大容量なライブラリも使えるので、すぐにビート作成が可能です。有料の拡張サウンドなども課金により手に入ります。
MPC Beats単体でも充分に楽曲制作は可能ですが、MIDIトラックが8個という制限があるので、トラック数の多いクリエイターには少し物足りない印象もあります。
しかし、プラグインとして読み込んで手持ちのDAWと連携させて使うことによってビートメイクをメインとさせたり、あまり数多くトラックを使わない場合においてはかなり心強い戦力となるのではないでしょうか。
また、MIDIキーボードに関してはUSBコントローラーとのプラグアンドプレイによる互換性があるので、ハードウェアと変わらない操作感が得られると思います。
やはり同社の「MPK Mini」辺りを使うのが一番マッチしそうですね。
無料のDAWも優れたものが増えてきた中でのMPC Beatsのリリースですが、どこまでシェアを伸ばせるでしょうか。
今となってはアメリカの資本となってしまったAKAIですが、事業が存続し、面白いものを出し続ける限りは応援していきたいなと思います。
Windows、Mac対応、VST、AU、スタンドアロンをサポートしています。
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