
Caelum Audioが開発した「Toyphonic Micraliser」は、一般的なプラグインとは一線を画す“ジョークプラグイン”です。しかし、そのふざけた見た目と説明の裏には、確かに設計された音響的な仕掛けと、実験的な価値が存在します。
2025年の「国際ジョークデー」に合わせてリリースされたこのプラグインは、音楽制作の真面目な現場には似つかわしくないものの、「ふざけた音」を意図的に作り出すという点で、ある種の目的にはしっかりと応えてくれます。
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Toyphonic Micraliserとは?
Toyphonic Micraliserは、子ども向けのおもちゃのマイクや粗悪なスピーカーのサウンドをエミュレートする、マイクモデリング・プラグインです。インパルス応答(IR)を使って、ボーカルや音素材にチープで壊れたような質感を与える設計がされています。
一見するとジョーク要素が満載ですが、機能的には以下のような構成となっており、ある意味で“真面目にふざけている”と言えるでしょう。
主な機能
インパルス応答(IR)
分離されたマイクとスピーカーのIRを使用。音に過度なキャラクターを加え、ノスタルジックで壊れたようなサウンドを生成します。
アタック/ディケイ・コントロール
IRの立ち上がりと減衰のタイミングを調整可能。サウンドのダイナミクスをカスタマイズできます。
LFO・エンベロープフォロワー・シーケンサー搭載
サウンドに継続的な変化を加えるためのモジュレーション機能も内蔵。動きのある奇抜なサウンドメイクが可能です。
15種類のプリセット+ランダマイザー
あらかじめ用意された15種類のプリセットに加え、ランダマイザーで未知の組み合わせを生み出すことも可能です。
対応OS・プラグイン形式一覧
| OS・デバイス | 対応形式・条件 |
|---|---|
| Windows | VST3, AAX(64bit)/Windows 7以降 |
| macOS | AU, VST3, AAX(64bit)/macOS 10.11以降、Apple Siliconネイティブ対応 |
| iOS・iPadOS | スタンドアロン, AUv3/iOS 11以降 |
実際の用途と注意点
このプラグインは、ボーカルや効果音を“あえて壊す”ようなユニークな用途に適しています。サウンドアート、ノイズミュージック、チップチューン、ローファイ実験系のトラックなど、一般的なクオリティでは物足りない場面で活躍するかもしれません。
ただし、公式ページでも「責任は負えない」と冗談交じりに記載されているとおり、常識的な音楽制作において使用する際はその意図とコンセプトをよく理解してから使いましょう。
まとめ:不要だけど、面白いから欲しくなる
Toyphonic Micraliserは、必要性がないからこそ価値があるという珍しいタイプのプラグインです。極端なまでに崩れたボーカルやサウンドを作りたい人にとっては、インスピレーションを刺激するツールになるかもしれません。
無料で入手できるので、ネタ的に導入してみても損はありません。いつか「変な音が欲しい」瞬間がやってくる、その日のために。
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