ミックスやマスタリングにおいて「高域にきらめきを与えたい」「低域に厚みを持たせたい」と思ったことはありませんか?そんなときに最適なEQが「Baxandallイコライザー」。本記事では、その思想を継承した無料プラグイン「TL BaxEQ」を紹介します。
ToneLib社が開発したこのツールは、アナログEQの音楽的な特性と、デジタルならではの柔軟性を融合させた逸品。無料とは思えないほど高機能で、CPU負荷も非常に軽量です。対応OSやプラグイン形式についても詳しく紹介しますので、ぜひ導入の参考にしてください。
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Baxandall EQとは?
「Baxandall EQ(バクサンドールEQ)」は、1950年にイギリスの音響技術者ピーター・J・バクサンドールによって考案されたイコライザーです。最大の特徴は、滑らかで音楽的なシェルビング特性。極端な音質変化を起こすことなく、ナチュラルに音を補正できるため、プロのミックス・マスタリングエンジニアにも長年愛用されています。
- 高域には「明るさ」「空気感」「存在感」
- 低域には「厚み」「安定感」「重心」
を加えたいとき、このEQは過度な強調や濁りを起こさず、理想のサウンドへと導いてくれます。
TL BaxEQの主な特徴
✔ 高い透明性と音楽的な補正
ToneLibのTL BaxEQは、アナログ回路に基づいた設計をベースにしつつ、デジタルならではの高精度な調整を可能にしています。ミックスを壊さず、あくまで「補正」として自然に馴染む音作りが得意です。
✔ ビジュアル重視のインターフェース
複数の表示モードに対応した視覚的インターフェースにより、EQカーブや入出力レベルをリアルタイムにモニター可能。パラメーターを動かすたびにグラフが変化するので直感的に操作できます。
✔ シンプルな2バンド構成
TL BaxEQは「高域」と「低域」の2バンド構成。ミッド帯は扱いませんが、それがかえって抜群の扱いやすさにつながっています。余分なことを考えずに、最も重要な帯域だけを直感的に調整できます。
✔ スタンドアロン対応&軽量設計
DAWがなくても使えるスタンドアロンモードに対応。さらに非常に軽量なDSP設計により、CPU負荷が少なく複数インスタンス使用も安心です。
対応OS・プラグイン形式
対応OS | プラグイン形式 |
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Windows 7〜11(64bit) | VST / VST3 / スタンドアロン |
macOS 10.13以降(64bit) | AU / VST / VST3 / スタンドアロン |
Ubuntu 18以降(64bit) | VST / スタンドアロン |
こんな人におすすめ
- 無料で高品質なEQを探している方
- 高域や低域をナチュラルに補正したい方
- CPU負荷の少ないプラグインを使いたい方
- Baxandall EQのシンプルさと柔らかさを体験してみたい方
ダウンロード
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