Make Believe StudiosとMetric Haloは、かつてSigma Sound Studiosで使用されていたダイレクトボックス(DI)をソフトウェア化した無料プラグイン「Philly DI」をリリースしました。
このプラグインは、キーボードやベース、ギターなどの録音に使用されていた伝説的なハードウェアDI「Sigma Sound Studios DI」を忠実に再現したものです。もともとのハードウェアはわずか50台しか製造されず、すぐに市場から姿を消した希少な機材でした。
Philly DIは、そのオリジナルの音色を現代の制作環境に蘇らせることを目的とし、Make Believe Studiosが実機の一台を分析・モデリングして開発。ベースやギターのトーンに「温かみ」や「粒立ちの良さ」を加えることが可能です。
対応OSとプラグイン形式
対応OS | プラグイン形式 |
---|---|
macOS | AU、VST2、VST3、AAX(64bit) |
Windows | VST2、VST3、AAX(64bit) |
Philly DIの主な特徴
- Sigma Sound Studios製DIボックスのトランスサウンドを忠実に再現
- 入力信号のゲインとキャラクターを調整できる「Drive」コントロール
- 低域に温かみを加えつつ、ミックス内で抜けの良いトーンを実現する内蔵コンプレッサー
- DriveとCompを組み合わせることで、より複雑で豊かな倍音表現が可能
- 多数の即戦力プリセットを収録
- ユーザー選択式のオーバーサンプリング機能
- 調整可能なUIスケーリング
- クロスプラットフォーム対応プリセットマネージャーを搭載
- 完全無料
音作りの幅を広げる、実用的なDIエミュレーション
Philly DIの開発者であるRick Carson氏は、実際のベースギターを通したデモで、Driveコントロールにより60年代のレトロなトーンを再現できることを強調しています。また、内蔵のコンプレッサーは高域を際立たせ、ミックス内での存在感を高める役割を果たします。
DriveとCompを同時に使用することで、信号のディテールと倍音がさらに豊かになり、アナログライクな立体感を得ることができます。これにより、シンプルなDI信号にオールドスクールな「味わい」を与えることが可能です。
こんな方におすすめ
- 無料で使える高品質なDIプラグインを探している方
- ベースやギター録音にアナログ的な質感を加えたい方
- 実機を使わずにクラシックなサウンドを再現したい方
- ミックスで抜けるトーンを目指す方
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