【無料】KAGE MUSIC「KAGE-Serises」｜アナログの魔法をかける12個のプラグインコレクション

私たちが音楽制作をする上で、どうしても避けて通れないのが「お金」の問題です。特に、プロのエンジニアが使うような高価なプラグインは、DTM初心者にとっては大きな壁となりがちですよね。しかし、今回私がご紹介するKAGE MUSICの「KAGE-Serises」は、そんな常識を根底から覆す、驚くべき無料プラグインシリーズなのです。

この「KAGE-Serises」は、音楽制作の金銭的障壁を取り払い、誰もが平等に、そして自由にクリエイティブな活動に集中できる環境を提供したいというKAGE MUSICの熱い哲学から生まれました。プロフェッショナルなレベルのツールを誰でも無料で使えるようにすることで、才能あるクリエイターが経済的な理由で道を閉ざされることがないように、という想いが込められています。

アナログオーディオ機器の温かいサウンドと反応性を、独自の信号処理エンジンとシミュレーターで忠実に再現しているのが最大の特徴です。デジタル特有の冷たさや硬さを感じさせない、まるで本物のアナログ機器を操作しているかのような感覚で、直感的に音作りができるのが、このシリーズの最大の魅力だと私は感じました。

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あなたのミックスが劇的に変わる！12のプラグインを徹底解説

「KAGE-Serises」には、現在12種類のプラグインがラインナップされています。どれもミックスやサウンドメイキングに欠かせない、非常に実用的なツールばかりです。それぞれのプラグインがどのような役割を果たすのか、私が使ってみた感想を交えながらご紹介しますね。

KG EQP

アナログスタイルのイコライザーで、シンプルな操作性が魅力です。低域と高域の周波数を直感的にブースト・カットするだけで、音に深みやツヤを与えることができます。特に、ボーカルや楽器の音をより前に出したいとき、あるいは温かみを加えたいときに、このプラグインは非常に役立ちます。

KG SSQ

5バンドのイコライザーとハイパスフィルターを搭載した、より精密なサウンドシェイピングが可能なツールです。不要な低域をカットしたり、特定の周波数をピンポイントで調整したりする際に重宝します。私が使うときは、ミックス全体をスッキリさせたいときや、特定の楽器の周波数帯を整理したいときに活躍します。

KG FREQ6

6バンドのイコライザーで、SSQよりもさらに細かく周波数をコントロールできます。広範囲のゲイン調整が可能なので、大胆なサウンドデザインにも使えますし、繊細な調整でミックスの完成度を高めることもできます。

KG SUB

アナログスタイルのサブベースエンハンスメントプラグインです。低域をより豊かに、そしてタイトにしたいときに使います。クロスオーバーとディレイのブレンド機能により、ぼやけた低音ではなく、輪郭のはっきりした迫力ある低音を作り出すことができるのが素晴らしい点です。

KG CLARITY

音に鮮やかさと明瞭さを加えるプラグインです。特に、ミックスの最終段階で、全体的な「抜け」を良くしたいときに使ってみてください。高域に少しだけこのプラグインをかけるだけで、まるで霧が晴れたかのように音がクリアになります。

KG COMP

デュアルステージコンプレッションとビンテージエミュレーション機能を備えたRMSコンプレッサーです。音圧を上げつつ、アナログ機器のような温かい質感を加えることができます。私はボーカルやドラムのサウンドに深みを与えたいときに、このプラグインをよく使います。

KG 2A

アナログスタイルのオプティカルコンプレッサーです。シンプルなインターフェースで、初心者でも直感的に操作できます。特に、アタックとリリースがゆっくりなため、音を自然に落ち着かせたいときに最適です。

KG DEESSER

ボーカルの「サ行」などの歯擦音や、耳障りな高周波を和らげるためのボーカルプロセッサーです。ボーカルを録音した際、どうしても耳に刺さる部分が出てしまうことがあります。そんなときにこのプラグインを使うと、透明感を損なうことなく、滑らかで聴きやすいボーカルに仕上げることができます。

KG TUBE

アナログスタイルのサチュレーターで、音に温かみと深みを加えます。音が細く感じるときや、ミックスの中で埋もれてしまいがちなパートに使うと、存在感のあるサウンドに生まれ変わらせることができます。

KG SATURATOR

3バンドのサチュレーターです。低域、中域、高域をそれぞれ独立してサチュレーションをかけることができるので、より細かく音の質感をコントロールしたいときに便利です。ドラムのキックに低域のサチュレーションをかけると、よりパンチのある音になりますよ。

KG VERB

アナログリバーブプラグインです。温かくて自然な残響を作り出すことができます。デジタルリバーブが苦手な方でも、このプラグインならきっと気に入るはずです。フレキシブルなフィルター機能も搭載されているので、不要な周波数をカットして、よりクリアな響きにすることも可能です。

KG ARCL

ARC（AutoReleaseControl）リミッターです。透明度の高いリミッティングが可能で、音量を自然に最大化したいときに使います。マスタートラックに挿すことで、曲全体の音圧をバランスよく引き上げることができます。

対応OSとプラグイン形式

この素晴らしいプラグイン集を使いこなすために、最低限必要な機材とシステム要件をまとめました。

対応OS	プラグイン形式
Windows	VST3

システム要件

プロセッサー: SSE2（SIMD）命令セットをサポートするプロセッサー。Intel Core i7 8th GenまたはAMD Ryzen 7 2700X以上（3.0GHz、8コア以上推奨）
RAM: 8GB以上（16GB以上推奨）
GPU: 1920x1080解像度に対応したディスプレイ。NVIDIA GeForce GTX 960またはAMD Radeon R7 370以上、DirectX 11.0以上

ご覧の通り、DTMにある程度のPCスペックは求められます。しかし、これは高価なプラグインを使う場合も同じです。これらのプラグインは、そのスペックに見合った、それ以上の価値を提供してくれるでしょう。