Wave Warden の「Odin 2」は2020年初頭にリリースされて以来、その高い自由度と音質の良さから、世界中のシンセ愛好家の間で人気を集めています。
この記事では、Odin 2の主な特徴や使い勝手、対応OSとフォーマットなどを丁寧に解説していきます。
Odin 2とは
Odin 2は、24ボイス・ポリフォニック対応のソフトシンセです。温かみのあるアナログサウンドから近未来的なエフェクトまで、幅広い音作りが可能です。
特に目を引くのは、伝説的なアナログフィルター(Moog Ladder、Korg 35など)を高精度に再現した点と、**自分で波形を描けるカスタムオシレーター(Wavdraw、Chipdraw、Specdraw)**の搭載です。
また、2024年時点での最新バージョン(2.4.0)では、インターフェース(GUI)が美しく刷新され、100%〜200%の間で拡大縮小が可能となっています。これにより、作業環境に応じた表示サイズの調整がしやすくなっています。
主な機能
- 3基のオシレータースロット(アナログ/FM/ウェーブテーブルなど)
- 3基のフィルタースロット(Moog LadderやKorg 35エミュレーション搭載)
- アンプモジュールと歪みモジュール
- 5種類の内蔵エフェクト(FXセクション)
- 4つのADSRエンベロープ
- 4つのLFO
- 柔軟なモジュレーションマトリクス
- 内蔵アルペジエーター
- X/Yパッドによるリアルタイムコントロール
- カスタム波形作成エンジン(Wavdraw、Chipdraw、Specdraw)
FMやPMオシレーターは、他のカスタムオシレーターの波形をモジュレーションソースとして活用できるため、実験的で独創的なサウンドデザインにも対応します。
対応OS・プラグイン形式
対応OS | プラグイン形式 |
---|---|
Windows | VST3 / CLAP / LV2 |
macOS | AU / VST3 / CLAP / LV2 |
Linux | VST3 / CLAP / LV2 |
ほぼすべての主要なOSとプラグインフォーマットに対応しているため、あらゆる制作環境で導入可能です。
こんな方におすすめ
- 無料でも高音質なソフトシンセを探している
- カスタム波形で独自の音を作りたい
- アナログ風の温かいサウンドからデジタルな尖った音まで幅広く対応したい
- モジュレーションの自由度を重視する
Odin 2は、単なる無料ソフトの域を超えています。音質、機能、操作性のすべてが高水準でまとまっており、有償のソフトシンセと比べても見劣りしません。
音作りにこだわりたいクリエイターや、DAW初心者のファースト・シンセとしても非常におすすめできる一本です。
ダウンロード
【無料】往年の名機をエミュレートした無料で使えるソフトシンセまとめ
【特集】幅広い音楽制作の主力として!!無料で手に入る名作ソフトシンセまとめ