近年、AI技術は音楽制作の現場にも広く導入されるようになりました。中でも「OBSIDIAN-Neural(オブシディアン・ニューラル)」は、ライブパフォーマンスにも対応したリアルタイムAI音楽生成ツールとして注目されています。本記事では、OBSIDIAN Neuralの特徴やシステム要件、対応環境をわかりやすくご紹介します。
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OBSIDIAN-Neuralとは?
OBSIDIAN-Neuralは、リアルタイムでAIによる音楽生成が可能なVST3プラグインです。大規模言語モデル(LLM)とStable Audio Openを組み合わせることで、ユーザーの演奏やセッションの内容を分析し、最適な音楽フレーズをその場で生成します。
AIをバンドメンバーのように活用できるため、アイデアを即興でジャムしながら発展させていくようなライブ感のある音楽制作が可能です。作曲だけでなく、ステージ上での使用も想定されている革新的なソフトウェアです。
主な機能
1. AIによるインテリジェント生成
- セッションを解析し、最適なプロンプトを生成(LLM Brain搭載)
- 44.1kHzの高音質で電子音楽を生成(Stable Audio Open利用)
- リアルタイムでの自動生成に対応
2. マルチトラックサンプラー
- 8トラック(C3~B3)構成でMIDIトリガー操作が可能
- 波形編集機能(ズーム、ループポイント調整など)
- DAWのテンポに同期したタイムストレッチ
- 各トラック個別に出力設定可能
3. 内蔵ステップシーケンサー
- 各トラックに16ステップのパターンを設定可能
- 最大4小節まで対応
- ベロシティ制御、リアルタイムでのパターン編集
- 小節境界に同期した再生/停止でスムーズなライブ演奏が可能
4. ライブパフォーマンスに最適化
- グローバルプロンプトの保存・共有
- MIDI Learnによるハードウェアコントローラ対応
- セッション保存・読み込み
- バックグラウンド処理対応(VSTウィンドウを閉じた状態でも機能)
対応OS・プラグイン形式
項目 | 対応内容 |
---|---|
OS | Windows 10以降、Linux、macOS |
プラグイン形式 | VST3(スタンドアロンは非対応) |
必要GPU | CUDA対応のNVIDIA GPU(リアルタイム処理に必須) |
RAM要件 | 8GB以上 |
DAW互換性 | VST3対応DAW(Ableton Live、FL Studioなど) |
注意点・既知の課題
- ライブパフォーマンスで使用するにはCUDA対応GPUが必須です。
- 初回起動時に大きなモデルファイルのダウンロードが発生します。
- スタンドアロン動作には非対応で、DAW上でのみ使用可能です。
OBSIDIAN Neuralはどんな人におすすめか?
- セッション中にアイデアを即座に音にしたいミュージシャン
- AIとの即興的な音楽制作に挑戦したいクリエイター
- ライブでのソロ演奏に変化をつけたいパフォーマー
- VST3プラグインで高度な音楽実験を行いたい上級者
まとめ
OBSIDIAN-Neuralは、AIとリアルタイム音楽制作の可能性を切り開く革新的なVST3プラグインです。無料で使用できるにもかかわらず、その機能はプロユースにも耐えうる本格仕様。ライブでの即興演奏からスタジオでの創作まで、音楽制作の新しい扉を開いてくれる存在になるでしょう。
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