【無料】Ocean Swift「Legacy Synthesizers」｜往年の名作シンセコレクションがVST3に対応して復活！

Ocean Swiftが活動休止期間を経て、かつての名作シンセサイザーコレクション「Legacy Synthesizers」を再リリースしています。

詳細を調べたところ、このコレクションは、2021年に一度無料化されたものですが、今回は待望のVST3サポートが追加され、オリジナルプリセットやボーナスコンテンツもすべて含まれているという、まさに至れり尽くせりの内容です。

DTMをされている方ならご存知かもしれませんが、ソフトウェアシンセサイザーは、その開発者の活動状況に大きく左右されます。開発が止まったり、OSのアップデートに対応できなくなったりすると、使えなくなってしまうことが多々あります。そうした中で、今回の再リリースは、Ocean Swiftの素晴らしいシンセを未来に引き継ぐための貴重な取り組みと言えるでしょう。

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なぜ今、再リリースなのか？開発者の思いを探る

この「Legacy Synthesizers」コレクションが再リリースされた背景には、開発者の強い思いがあるようです。彼らは、過去の作品を失われた歴史にしないために、再び世に送り出すことを決意しました。

今回のアップデートでは、VST3形式が追加されたことで、最新のDAW環境でも安心して使用できるようになりました。また、32ビットと64ビットの両方に対応しているため、古いシステムを使っている方でも問題なく導入できます。ただし、あくまで「現状のまま提供（as-is）」であり、今後のサポートは行われない点には注意が必要です。

しかし、これは無料のソフトウェアとしては当然のことでしょう。むしろ、開発者の善意によって、これらの素晴らしいシンセを再び使えるようになったことに、感謝の気持ちを持つべきだと私は考えます。

コレクションに含まれる主なシンセサイザーの魅力に迫る

「Legacy Synthesizers」には、個性豊かなシンセサイザーが多数含まれています。ここでは、個人的に気になったものを3つほど紹介します。

Defiant WT

Defiant WTは、コンパクトながら非常にパワフルなハイブリッドシンセです。ウェーブテーブル、加算、減算の各モードを搭載しており、さらにカスタムのウェーブテーブルをインポートすることも可能です。これにより、自分だけのオリジナルサウンドをどこまでも探求できます。無料とは思えないほど多機能であり、音作りが好きな方にはたまらないプラグインです。

Polyphenom 2

Polyphenom 2は、加算、減算、そしてFMシンセシスを組み合わせたハイブリッドシンセサイザーです。一般的なシンセでは作り出せない、ユニークな音色やテクスチャを生成できるのが最大の魅力です。複雑なサウンドデザインを追求する方には、ぜひ一度試していただきたいプラグインです。特に、アンビエントや実験的な電子音楽との相性は抜群でしょう。

Shruti Box

Shruti Boxは、インドのドローン楽器「シュルティボックス」を再現したKontaktベースの音源です。独特の持続音を奏でるこの楽器は、瞑想的な音楽やワールドミュージックに深みを与えてくれます。使用にはKontakt 6以上が必要ですが、本格的なドローンサウンドを手軽に取り入れたい方には、非常に魅力的な選択肢となるでしょう。