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サウンドクリエイターの未来について考える




AIの登場によって、さまざまなクリエイターが期待と不安を抱えている昨今。特に音楽制作をするサウンドクリエイターにとって、これからの未来はどうなっていくのか。今回は私なりの考えをまとめてみました。

その人の立ち位置によって考え方は違うので、是非今回の記事についてSNSで取り上げて皆様のご意見も頂きたいなと思います。

今まで通り音楽で食っていくというのは難しい

AIとの共存は可能です。しかし、これまで通り音楽だけで生計を立て続けるのは、正直かなり難しくなってくるでしょう。なぜなら、AIは人間が時間をかけて行ってきた作業を、短時間で一定のクオリティに仕上げることができるからです。

たとえば、iZotopeのOzoneやNeutronによるAIミックス・マスタリングは非常に強力で、私も初めて使ったときは衝撃を受けました。よほどのこだわりがなければ、これだけで十分と思えるほどの完成度です。作詞はChatGPT、作曲はSuno AIなど、プロンプトを入力するだけで数十秒で楽曲を生成する時代になりました。

数年前まで幼稚園児の落書きレベルだった自動作曲技術も、今や実用レベルに達しています。現時点ではAIに対する嫌悪感や違和感を持つ人もいますが、これが当たり前の世の中になれば、「良い音楽を作るのが人間かAIか」はさほど重要ではなくなるでしょう。

そもそも、人間の音楽も完全な「無」から生まれるわけではありません。人生で触れてきた音楽や経験を元に、それらを混ぜ合わせながら新しい作品を作っています。このプロセスは、人間の脳で行うかAIのアルゴリズムで行うかの違いでしかない、と私は感じています。

クリエイターからすれば、AIはこれまで積み上げてきた経験や努力を土足で踏みにじる、宇宙から来た侵略者みたいなものでして、正直な所、たまったものじゃないですよね。しかも、AIはこれから更にスピードを上げて進化していくということで、このスピードについていくことは、マンパワーでどうにかなるものではありません。

著作権などの法整備も進んでいくはずです。低コスト・短期間でコンテンツを作れるAIによって、音楽制作のさまざまなポジションが置き換わっていくのは避けられないでしょう。レジェンドクラスのクリエイターやエンジニアでない限り、その波は確実に訪れます。

新しいポジションを模索する

しかし、だからといって音楽そのものが消えるわけではありません。音楽を作ることは、心の支えや癒しになり、人生に深みを与えてくれます。AIによって作業が効率化されることで、クリエイターはよりクリエイティブな部分に集中できるとも考えられます。

無くなるポジションもありますが、新しいポジションも確実に生まれます。音楽の知識を持った人がAIを使えば、さらに高いクオリティの作品を生み出せるでしょう。少数でも熱心に支えてくれるファンを作り、コンテンツやコミュニティを育てるのもひとつの戦略です。

これは歴史を振り返れば自然な流れです。かつて電話交換手がいた時代、駅員が手動で切符を確認していた時代もありました。今はそうした中間作業が減っていく過渡期にあるのです。

これからの時代、AIを活用しながら音楽を軸にマルチクリエイターとしての新しい立ち位置を模索するのが賢明ではないでしょうか。AIという強力なミドルウェアを使いこなすことで、より多くのチャンスを手にすることができます。

終わりに

当サイトも少し前からAIを導入していて、イラストは完全にAI、こうした記事作成は私が書いたものをAIで綺麗にまとめてから加筆修正したもの、プラグインなどの情報記事はごくごく一部の記事で利用しています。

音楽については数年まともにリリースしていないので、まずはストックを出してから今後の制作について考えるという感じでしょうか。

これからもしばらくの間は自分のサイトを遊び場にしながら、AIと共に新しいコンテンツ作りや表現を探っていきたいと思います。

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AZU

ブロガー・DTMer。シンプルなモノ・コトが好き。ここでは無料のDTMソフトウェアをメインとした情報、自身で制作した音楽素材の提供などを行っています。

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