今回はTRUEFREEさんから提供いただいた完全ワイヤレスイヤホン「TRUEFREE O1」のレビュー記事です。
初めてのメーカーさんなのですが、調べてみると以前レビューしたSOUNDPEATSさんの姉妹ブランドということで、それならばある程度安定したクオリティを期待できそうですよね。
「TRUEFREE O1」はこれまで紹介してきたものとは少し違い、耳を塞がないオープンイヤータイプのイヤホンです。
完全ワイヤレスと言えばカナル型で耳の穴に押し込んで使うものが多いのですが、これはフックにより耳に掛けるので耳を塞がないので、周囲の音も聞こえる状態で音楽を楽しめるようになっています。
街歩きやジョギングの際の安全性はもちろん、耳を密閉、鼓膜を直接刺激するカナル型が苦手な人にとっては気になる一品ではないでしょうか。
記事について
この記事はメーカからの依頼で製品提供を受けて制作しています。
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パッケージ内容・イヤホン・ケース外観など
内容は「TRUEFREE O1」本体、ケース、USB-Cケーブル、マニュアルです。
イヤホン本体は耳にかけるフックと16.5mmの大型ドライバーを搭載しているのでかなり大きめ。
デザインとしては光沢あり、なしのプラスチックを合わせたものでチープさは全くありませんが高級感があるという訳でもないです。
個人的にはこれで十分という感じです。
本体側には2つのマイクとドライバーが、フック側にはバッテリーが入っている感じですね。
その分本体だけで10時間、ケースも合わせると45時間というロングバッテリーとなっています。
本体のタッチセンサーでスマホを取り出さなくても音楽の再生や通話関連などの操作が可能となっています。
反応は良好で操作感としてはなかなか悪くない感じでした。本体が大きめなのでタッチしやすいです。
ケースは幅9cm、奥行7センチ、高さ3.3センチと「モバイルバッテリーかな?」という感じですごくすごくデカいです。
まあ、本体がそれなりのサイズなので仕方ないのですが、一般的なワイヤレスイヤホンのケースに比べると格段に大きいので携帯性はグッと下がります。
「SOUNDPEATS Capsule3 Pro」のケースと比べるとこんな感じ。厚みは変わらないのですが、スペース的にはCapsule3 Proの約2倍あたりでしょうか。
さらにiPhone8も置いてみました。サイズ感としては完全にモバイルバッテリーですね。
大きいは大きいのですが、見た目ほど重くはありません。モバイルバッテリーの半分くらいの重量感です。
接続はUSB Type-Cです。端子の位置も特に問題なく充電中も安定して置くことができます。
装着感について
カナル型と違い耳に掛けるタイプできちんと装着すればジョギングなどの運動をしても外れることはありません。
私自身、こうした耳掛け式のオープンイヤー型というものは初めてなのですが、カナル型と違って耳への圧迫感が皆無であること、長時間の装着でも耳の痛みがほとんど感じられない快適さは新感覚でした。
ただ、メガネを着用すると耳掛けのパーツと干渉して耳の付け根が痛くなってしまいそうです。
私の眼鏡はメタルタイプのつるが非常に薄いタイプなので特に問題ありませんが、セルフレーム系のつるが太いものの場合は位置決めが難しく、不安定になりそうです。
さらにマスクを着けるとなれば不安定感が増すので、どこかで妥協点を探る必要はあります。
音について
16.2mm大口径ドライバーと高音質のハイレゾオーディオコーデック「LDAC」、定向性音響技術によるサウンドは想像以上にクオリティの高いものでした。
メーカーさんからはAAC・SBCに対応と聞いていたのですが、実際に設定してみるとLDACとなっているのと、音のクリアさが明らかにAACとは思えないものだったのでLDAC対応で間違いないと判断します。
こうしたオープンイヤー型というのは快適性のために音質はある程度犠牲にしているものだという先入観があったのですが、こうして実際に聴いてみると全くそんなことはなく非常に良い音です。
イヤホンと耳の間に間隔を持たせることで独特のエアー感、バランスが良いだけではなく低域の調整が良いのもあり、カナル型と比べても音質の差は感じられません。
音の分離や定位感も思っていた以上にしっかりしていてカナル型と全く同じとまではいきませんが、個人的には非常に近いところまで持って行けていると思います。
耳に突き刺さらない絶妙な高音の聴かせ方も好印象でした。
アマゾンのレビューには音が小さいとありましたが、おそらく再生中にタッチセンサーで音量を触ってしまっていると思われます。
音量に関しても全く問題なく、フルボリュームだと耳に痛いくらいのパワフルなサウンドが出せるので安心してくださいね。
音については自信を持ってオススメできます。
音漏れに関してはオープンイヤー型なのでばっちり漏れます。
しかしながら大きな音でも出さなければ、電車の中や街中で使うくらいであれば周囲の音もあるので特に問題のある音漏れではなさそうです。
逆にオフィス、図書館、美術館などの静かな環境下においての使用はあまりおすすめできません。
通話品質・低遅延モードについて
ENC通話ノイズキャンセリングにより、こちらの声が相手に明瞭に伝わるので快適な通話が楽しめます。
通常の通話回線とLINEでの通話の両方で試してみましたが、どちらが良い悪いというのは特に感じませんでした。
装着感も良いので、長時間の通話やテレワークなどでも重宝しそうです。
音質的には良好ですが人混み、雑踏の中だとイヤホンの特性上周囲の音も聞こえやすいので、きちんと会話をしたい際は静かな場所に移るのがベターですね。
低遅延モード、いわゆるゲームモードにも対応しており、音ゲーの場合はアプリ側の調整もすることによって、かなりジャストまで近付けることができそうですが、イヤホンを使わない際はまた設定を戻さないといけないのが難点です。
それ以外のジャンルのゲーム、例えば「ウマ娘」のようなゲームだと特に何の違和感もなく遊べるかと思います。
良かった点・気になった点・総合評価
良かった点
- 安定した装着感、耳に優しい快適なリスニング環境
- オープンイヤー型の新感覚なサウンド、LDACのハイクオリティな再生能力
- 本体のみでも10時間のロングバッテリー
気になった点
- モバイルバッテリー並みのケースの大きさ
- メガネ、マスクとの併用の際は扱いに注意が必要
総合評価(85/100)点
繰り返しになりますが、初のオープンイヤー型の新感覚な体験、LDACによるクリアなサウンドが非常に素晴らしいです。
イヤホンというよりはスピーカーのエアー感があり、この音を5,380円で聴けるというのはお得感があると思います。
また、通話用途としても優秀で、音質の良さと長時間の装着でも耳が痛くなりにくい点から、テレワークや配信などのお仕事にも最適です。
サウンドクオリティという点においては買って損なしなので是非とも検討してみてほしいですね。
ただ、ケースが大きいので一般的なワイヤレスイヤホンと比べるとどうしてもEDCとしてのモバイル性はグッと下がります。
とは言え、通常サイズのバッグを持ち歩くのがデフォルトの人の場合はそこまで気にならないとは思うので、普段遣いのバッグやポーチと相談という感じですね。
メイン使いのイヤホンを持っている人でも、サブでこういった面白いモノを持つというのもアリです。
私はジョギングなどはしないので、自宅でのんびり音楽やリラックス系のサウンドを聴きながら読書やブログを書く際に活用したいなと思います。
当ブログでは他にもさまざまなイヤホン・ヘッドホンのレビュー記事を書いています。
お気に入りの一品との出会いがあれば幸いです。
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