【画像:Wikipediaよりスターバックス・SHIBUYA TSUTAYA店】
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別ブログで当記事をシンプルにリライトしたものがありますので、興味のある方は以下のリンクからどうぞ。
スタバで仕事や勉強をする事について個人的に思うこと・勉強できそうな場所について考えてみました(from hideout)
今や国内ではもっともメジャーなカフェとなった「スターバックス」。
都心に住んでいる人で「まだ一度も行ったことがないよ」って人は少ないと思います。
私はコーヒーをあまり飲む方ではないのですが、簡単な打ち合わせや休憩に時々利用させて頂いています。
そして最近よく聞く話題なのですが、「スターバックスでの勉強が禁止」になっている店舗が増えてきているようです。
確かにスターバックスの店内を見渡すと、いくつかの席では学生さんらしき人たちがPCやルーズリーフなどを置いて作業をしている姿をちらほらと見かけます。
勉強というからには30分で終わるということも無いでしょうし、最低でも1~3時間あたりは作業に集中することでしょう。
個人的に喫茶店で1時間以上居座るというのは何とも居心地が悪い気分になったりするのですが、勉強だと集中すればそんな事はさほど気にならないのでしょうか。
確かに私の地元(大阪市内)にあるスターバックスで、勉強中の学生さんを追い出す様子はこれまで見たことが無かったのですが、さすがに回転率の悪さが浮き彫りになったのか対策に乗り出したようです。
これまではなぜ追い出されなかったのか
普通であれば長時間居座るお客さんがいるとお店の回転率が悪くなるので、混んできたら退席をお願いするのが普通ですよね。私がカフェのオーナーでもそうすると思います。
ですが、基本的にスターバックスはそう言った事をしません。
それはなぜなのか、その理由はスターバックスのコンセプトでもある「サードプレイスの概念(第三の場所)」があるからなのです。
ファーストプレイスを家、セカンドプレイスを職場や学校として、その中間の場所であるサードプレイスをスターバックスが担うという概念です。
店内では心地の良いBGM、PCやその他端末用の電源、WiFiを完備し、長い時間リラックス出来る場所を提供しています。
だからゆっくり長い時間、調べ物や読書、会話を楽しむことが出来ることがスターバックスは多くのファンを獲得し、その人気を維持し続けているのです。
サードプレイスの定義
アメリカの社会学者レイ・オルデンバーグの著書「ザ・グレート・グッド・プレイス」において書かれています。
“ファースト・プレイス”をその人の自宅で生活を営む場所、“セカンド・プレイス”は職場、おそらくその人が最も長く時間を過ごす場所。そして、“サード・プレイス”はコミュニティライフの“アンカー”ともなるべきところで、より創造的な交流が生まれる場所。【Wikipediaから抜粋】
条件としては以下の様な感じです。
・無料あるいは安い
・食事や飲料が提供されている
・アクセスがしやすい、歩いていけるような場所
・習慣的に集まってくる
・フレンドリーで心地良い
・古い友人も新しい友人も見つかるようなところ
こうして見るとスターバックスは結構あてはまる部分が多いように感じますね。さすがです。
なぜ勉強禁止になったのか
これは単純な理由で「回転率が悪くなるから」であると思われます。
「おいおい、さっきサードプレイスがどうこう言ってたやん」と思われる人もいるでしょう。
ですがここは日本です。開業元であるアメリカやサードプレイスが完全に定着しているイタリアやイギリスとは違います。
サードプレイスと言うのは基本的に「スローである」と言うのが基本的な概念なのですが、日本では相当に難しい要素でもあるのです。
都心のスターバックス店内を見渡してみてください。いつも人で溢れかえっていますよね?
私がよく行く大阪の天王寺にあるスターバックスはいつもたくさんの人で賑わっていて、席は常に満席に近い状態となっています。
テイクアウトの人も多いのでしょうが、やはり店内でコーヒーを飲んでいきたい、少し休憩をしたい人もその中には結構いるはずです。
そうした状況で黙々と勉強をしている学生さんと言うのは人によってはイライラした目で見てしまう事もあるのではないかと思います。
サードプレイス以前にお客さんが多すぎるんです。
クレームも結構多かったのでしょう。心地よい空間の提供も大事ですが、やはりそこはビジネスなので仕方ないのかもしれません。
そして現在は席の混雑とか関係なく勉強自体が禁止になっている店舗もあるようです。
あと、知人が言うには「消しゴムのカスを払う時がイヤ」とのことです。
一応スタバも飲食店なのでコーヒーの他にもフードメニューがあり、コーヒーとともに楽しんでいるお客さんも勿論いらっしゃいます。
そういった際に隣で勉強していた学生さんが消しゴムのカスをパパッと払っていたら…まあ、いい気分はしないでしょうね。
コーヒーはフタがついているのでまだマシでしょうが、フードメニューは当然お皿に乗っているだけなので。
そういった点においてもクレームが来ている可能性は十分にありそうです。
これから学生はどこで勉強すればいい?
このままでは学生さんは「きんモザ難民」ならぬ「勉強難民」になってしまいます。
そこで私が個人的に苦し紛れな対策をいくつか提案してみようかと思います。
ファミレスもいけるん?
ファミレスなんかも勉強したい学生さんにとっては便利な場所だと言えますよね。
空調も万全でテーブルも大きく、何より経済的に大助かりな「ドリンクバー」があります。
ある意味こちらの方がスタバよりも環境としては良いのではないかと思えるほどです。
ですが、ファミレスはサードプレイス以前に「普通の飲食店」です。
お店側の厚意である程度の黙認はあるのかもしれませんが、飲食目的のお客さんからの苦情によっては禁止になってしまうリスクはスタバよりも遥かに大きいはずです。
空いている時間帯に利用するようにして、混雑時は速やかに席を立つように心がけましょう。
ネットカフェもええで
都心には必ずあるし、店舗数も多いので場所を確保するには最適です。時間で場所を借りるので何も気にする必要なく勉強できます。
WiFiもありますが、それ以前にPCとテレビが常備されています。調べ物もバッチリです。
そしてドリンクバーがあるので飲み放題、個室であればまるで自室のようにリラックスできます。靴も脱いでラフな格好でもOKです。人目を気にする必要はありません。
さっぱりしたい時はシャワーもあるので至れり尽くせりです。
ただし、料金的には少し厳しいでしょうか。一時間の利用料金は平均で500円と短時間での利用にはあまり向いていません。
理由は単純に「高くつく」からです。最低でも3時間のパック料金で利用する方が圧倒的にお得です。大体3時間で1200円くらいでしょうか。
年末、お正月価格以外でのオープン席で6時間1500円ほどです。
個室でなくてもOKという人はオープン席で長時間パックがお得です。
ただ、基本的に客質は良くないので置き引きや盗難には要注意。
最近だと完全個室の店舗も増えてきているので、勉強をするのであればそちらの方が良さそうです。
学校の自習室はダメなん?
せっかく高い学費を払っているんです。使える施設はガンガン利用しちゃいましょう。
学校によって自習室の有無、規模に違いはありますがここなら無料です。勉強して褒められることはあっても注意されることなんてありません。何せ学びの場なのですから。
満席で使えないと言う状況なら…難しいですね。
まあ、高校大学問わず、キャンパス内で自分の場所を見つけるというのもひとつの方法だと思います。
学校であれば基本的にコストフリーです。無料です。ご両親のためにも節約節約。
ベタだけど図書館とかどうかな?
勉強の王道である図書館なんていかがでしょう?
中には勉強禁止のところもありますが、探せば勉強が可能な図書館も結構あったりします。
資料、環境ともにバッチリ、言うことなしです。
欠点としては閉館時間が18時頃までという点です。中には結構遅くまでやっているところもありますが、基本的には夕方過ぎくらいまでです。
土日に勉強したい時には朝早くから頑張って通いましょう。
有料の自習室もあるんやで
有料の自習室なんかもあります。
有料自習室ナビもあるので最寄りの自習室を調べることも簡単にできます。
環境もバッチリでさすが有料なだけあってネットカフェ並みの設備です。これならかなり勉強も捗りそうです。
ただし、結構お高いです。登録料金が3000円ほどかかりますし、利用料金も一日1000~2000円ほどかかります。
月極であれば15000円ほどになります。さらに空調や他のサービス料金も上乗せされるので経済的には少し敷居が高いです。
ですが将来のための自己投資として検討してみてはいかがでしょうか。
個人的にはこれが一番環境が良いのでおすすめです。
っていうか自宅はダメなん?
個人的には自宅が一番リラックスできるし集中できそうなもんですけどね。色々と揃ってるだろうし、トイレや置き引きの心配も一切ありません。
ちょっと疲れたらベッドやソファに転がれば気分転換にもなります。
私の場合はデスクでの作業はこうしてブログを書く、ネットをする、そしてメインのDTMでの音楽制作なので、どうしても自室で作業することが多いです。
今やDTMもソフトウェアの進歩によって場所を選ばずノートPCさえあれば音楽が作れてしまいますが、外だと周りの音が邪魔で、どうしても本格的に外でDTMというわけにもいきません。
あと、お仕事の音楽制作の場合は守秘義務があるので、外での作業はまずあり得ません。
ですが、勉強や何らかの書きものがある人というのは、周りの音がある方が集中でき、作業自体も捗るらしいですね。
なので雑踏の音をまとめたCD音源などもあるのですが、最近はネット上でもっと簡単にそうした音を出すことの出来る便利なサイトが数多くあります。
以下の記事にまとめていますのでぜひ一度ご覧ください。
【カフェ気分】自宅で読書や勉強などに集中できる無料で利用可能な環境音サービス12選【癒やし】
これがあれば自室にいながらもカフェに居るような気分に浸れます。ぜひ一度試してみてください。
あと、自室の環境づくりも大切です。
自宅の環境が良ければ外で勉強や作業をする必要はありませんから。
・作業デスクは常に整理整頓
・必要なツールも常にベストな状態にしておく
・清掃はこまめに
上記3つをメインに自分の部屋づくりをしてみてはいかがでしょうか。
どの道でも就職してプロになるのであれば、こう言った環境づくりは必須となります。
引っ越ししたのでDTM用のデスクを買い替え&配置を変更しました。シンプルで快適な作業環境が手に入りました
【DIY】MIDIキーボードをスライド棚で収納可能にしたDTMデスクを自作してみました
家に帰れば家族が声をかけてくることにより気が散る場合もありますが、その場合は「作業中、勉強中につき緊急以外の声かけ禁止」的なプレートでも自作しておけばある程度は解決しそうです。
「自分の部屋がない」
「身内が絶対に邪魔してくる」
「部屋が片付けられない、汚部屋である」
こんな場合は…うん、まあ、そうねぇ…頑張って外でいい環境を手に入れて下さい。
終わりに
ここまでスタバ以外で勉強や作業ができる場所について長々と書いてきましたが、はやり自分の部屋を持っている人は、まず自分の部屋で快適に作業できる環境作りをすることが大事だと私は思います。
外であれば何をするにも先立つもの、お金が必要になる事がほとんどです。なのでまずは一番お金のかからない自室を一番快適にするというのがもっとも手っ取り早いのです。
デスク周りだけでも快適にすれば相当変化があります。それこそカフェやその他の施設を参考に環境を作ればいいんです。
そして気分転換をしたい時に外の施設やサービスを利用すればコストをかなり抑えることができます。
スタバでの勉強に関して私個人としては特に何も思わないのですが、いくら集中できるからと言って、周囲の人から嫌な目を向けられる、店員に退席を促される事もある中での勉強は精神衛生上あまり良くありません。
結局自分の理想の環境というのは自分で作る&探すしかありません。
勉強をすると言う事はとても素晴らしいことです。なので環境によってそれを諦めるのではなく、自分にとってのサードプレイスを見つけてみてくださいね。