今回はSOUNDPEATSさんから提供いただいたワイヤレスヘッドホン「SOUNDPEATS Space」のレビュー記事となります。
通常価格は6980円ということですが、この価格帯でノイズキャンセル、ゲームモード、マルチポイント、専用アプリ対応など、機能面が充実しているということで割ととんでもないコストパフォーマンスです。
あと、ノイズキャンセル搭載のイヤホンは色々と試してきましたが、ヘッドホンは初めてなので、どれくらい効果があるのか非常に興味があります。
ということで1ヶ月ほど使用した所感を手短にレビューしていきたいと思います。
記事の最後にクーポンコードのお知らせがあるので是非ご利用ください。
SOUNDPEATS製品のレビュー記事は以下のものもあるので是非ともお読みください。
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パッケージ内容・イヤホン・ケース外観など
全体的なデザインはシンプルでありながらチープさは感じさせないものとなっています。
少しトーンを抑えた艶無しのゴールドカラーが上品ですね。
画像のようにハウジングが90°に回るのと、持ち運ぶ際にコンパクトに折りたたむことが出来るのも便利です。
右側のハウジングには有線接続用の端子、電源、ボリュームボタンがあります。
イヤーパッドはPUレザーとフワフワしたウレタン素材で耳を包みこんでくれる感じです。
新品のヘッドホンは締め付けがきついので使い始めは耳のあたりが痛くなりがちですが、これは比較的大丈夫でした。
ただ、顔の大きさには個人差があるので、どうしても締め付けが厳しい時は、少し広げた状態で放置しておくと解消されることが多いです。
私の場合はスピーカーに挟み込んで広げたり、服とか布とかを丸めて、それを挟んで置いていたりします。
左側には充電用のUSB-C端子とモード選択ボタンがあります。
デフォルト→ノイズキャンセル→外音取り込みモードと切り替わるようになっています。
ちなみにBluetoothは最新の「5.3」ということで、抜群の接続性を誇ります。
ヘッドバンドの頭頂部に当たる部分はPUレザーと柔らかなウレタン素材で出来ているので接触部が痛くなりにくいようになっています。
イヤーパッドと同じような素材感でフワフワです。
その上の部分も同じく柔らかめの素材感ですが、こちらは頭に当たるわけではないのでどちらでも問題なさそうですね。
パッケージ内容は「SOUNDPEATS Space」本体、有線接続用のオーディオケーブル、充電用のUSBケーブルとなっています。
充電器は付属していませんが、これくらいのものであれば100均で売っているものでも十分です。
装着感について
顔に当たる頭頂部や耳に関しては柔らかなウレタン素材が使われているので、装着感に関しては極めて良好です。
長時間の装着でも痛くなりにくいので、音楽はもちろん、映画などの映像作品を深夜に心置きなく楽しめます。
私もレビュー期間中はプライムビデオでアニメを見るのに使ってましたが快適でした。
締めつけ感に関しては個人差がありますが、使っていくうちに慣れて程よい感じになると思うので、ある程度の期間で慣らすか、私のように使わない時もスピーカーに挟ませておくと解消されると思います。
ボタン操作
操作に関してはイヤホンと違い物理ボタンなので手応えもありやりやすいです。
基本的な操作以外は後で紹介する専用アプリでスマホからでも行えるので、電源のオンオフ、音量、ANC切り替えだけ把握すればOKです。
音について
Bluetooth5.3、コーデックはAACとSBCに対応、カーボンファイバーコンポジット素材を使用した40mmドライバーユニットを搭載しているということですが、私個人の音の所感としては「高域が抜け切らない」のが気になりました。
低域の地を這うような音の出方はなかなか悪くないし、音の解像度や分離具合もそれなりに良好なので少し残念です。
カナル型のイヤホンとは違い、耳との間にエアーがあるのでダイレクト感はありませんが、それが音に広がりを与えている点はいい感じです。
ただ、音に関しては後述する専用アプリで大きく改善されるので、スマホで音楽を聴く人に関してはあまり心配はありません。
有線使用の音について
オーディオケーブルの接続によって有線での使用にも対応しています。
これでBluetoothに対応していない機器に対しても使えるので、このヘッドホン1つで事足りるという事ですね。
付属しているオーディオケーブルに関しては、一般的なものが使われているので家電量販店で簡単に手に入ります。
音に関してはBluetoothと大きな差はなく、全体的に悪くはないのですが、イマイチ抜け切らないところがあるように感じました。
ただ、音楽鑑賞以外の用途では特に気になるところはありませんでした。
ノイズキャンセリング機能について
この価格帯でノイキャンと言われても不安しか無いと思う人もいるかとは思いますが、使ってみると思っていた以上にしっかりと掛かってくれます。
ハイエンドな製品に比べると甘い部分もありますが、日常生活や通学、通勤用途でもこれくらいで十分じゃないでしょうか。
エアコンの音はかなり消えるし、電車内などでも低音をごっそりと持っていくので、耳の負担はかなり解消されます。
そしてカナル型のイヤホンに比べると耳への圧迫感が軽いので、長時間のノイズキャンセリング使用時でも疲れないのもポイントです。
ノイズキャンセル使用時のバッテリー持続時間は61時間なので、2、3日ほど使ったら充電するくらいで大丈夫そうです。
通話品質について
通話品質に関しては通常の電話回線、LINEでの通話、オンラインミーティングで試してみましたが、特に問題なく普通に使えました。
これ1つで音楽、映像鑑賞から仕事まで幅広く使えるので、余計なものを買わなくてもいいというのは便利ですね。
マルチポイントについて
2台の機器と同時接続、Bluetoothの切り替えなしで快適使用できます。
「スマホ+PC」「スマホ+タブレット」「スマホ+オーディオプレーヤー」など、Bluetoothが使える機器であれば組み合わせは自由です。
PCで音を聞きながら作業していてもスマホからの着信も受け取れるので、とんでもなく便利です。
複数のイヤホンやヘッドホンを持つ必要もなくなり、持ち物がシンプルになるのもメリットが大きいです。
ゲームモード(低遅延モード)について
低遅延を実現するゲームモードを搭載しており、遅延の少ないストレスフリーなゲームをお楽しめいただけます。
有線には戻れない快適さを誇るワイヤレスイヤホンにも遅延という弱点があり、ゲームをプレイする際の音と映像が噛み合わない「音ズレ」が発生してしまいます。
「SOUNDPEATS Space」はその「音ズレ」を軽減する低遅延モードを備えています。
効果としては、音ゲー以外のゲームであれば大体は快適なレベルまで遅延を抑えてくれると思います。
ただ、やはり判定が厳しい音ゲーだとアプリ側の設定も込みで「やっと使えるかな?」レベルになるという感じです。
これについてはどのワイヤレスイヤホンでもそう変わらないので、あまり気にする必要はありません。
また、ゲームモード使用中は若干バッテリー消費がしてしまうため、気になる人はその都度切り替えをおすすめします。
専用アプリについて
専用アプリ「Sound Peats」に対応しており、ファームウェアのアップデートやイコライザーのカスタマイズ、機能のオンオフなどをスマホアプリから行えます。
使用前に必ずアプリをインストールして、まずはファームウェアのアップデートを行ってください。
イヤホン本体だけでもタッチセンサーで操作は出来ますが、アプリの方が視覚的にも分かりやすくスムーズに扱えるので、非常に良いアプリだと思います。
アプリが使えるかどうかというのはイヤホン選びの1つの基準にするのも良いですね。
そして音の改善策として、イコライザーのプリセット「Rock」を選ぶとスッキリした聴きやすいサウンドになるのでぜひとも試してください。
また、カスタムイコライザーの場合は高域の2K~16kを大げさに上げて、500を中心に凹ませることによって不要な低域を取り除くといい感じでした。
ボリュームは大きく鳴らしすぎると音割れっぽくなるので60~80%辺りが一番美味しい音に出会えるのではないかと思います。
良かった点・気になった点・総合評価
良かった点
- ノイズキャンセル・有線・無線に対応とこの価格帯では驚きの多機能さ
- 装着感が良く、使い慣れればそれだけ快適になる
- 専用アプリでの音のコントロール幅が広い
- ヘッドホンならではのエアー感が自然な音を演出
気になった点
- ある程度の期間使った場合、PUレザー・ウレタン部分の摩耗が気になる
- 基本となる音が正直微妙(悪くはないけどオーディオ好きにはかなり気になるレベル)
総合評価(75/100)点
価格を考えれば仕方ないですし、アプリのイコライザでかなり改善できるという点においては大きくマイナスを出したくありませんが、やはり多くのユーザーは「すぐに出る音が良い」のが一番だと思うんです。
アプリで改善できるということは音の解像度自体は悪くないということで、私個人はこうして音をいじるのが好きなので割と楽しかったのですが、これなら最近良く耳にする「バランスの良いドンシャリサウンド」をデフォルトにした方が第一印象はずっと良かったのではないでしょうか。
それ以外の点においては本当によく出来ていて、6,980円で見た目もよく、機能的で装着感も快適なだけに残念でした。
今からでもいいと思うので、アプリのファームウェアから今時のドンシャリサウンドをデフォルトに設定するだけでも評価は大きく向上するのではないかと思います。
恐縮ではありますが、私からの提案としてこの記事でSOUNDPEATSさんに伝えさせていただきます。
終わりに
SOUNDPEATSさんからは他の製品との比較も指定されていたのですが、ウチには残念ながらヘッドホンはスタジオユースな有線タイプしか置いていないので割愛させていただきました。
イヤホンであれば同じような機能のものがありますが、それだと比較情報として有益なものにはならないので・・・
アプリでイコライザーを弄ると大幅に改善されるのと、機能面に関してのコスパは大きいので、気になる人はぜひともチェックしてみてください。
それでは今回もお付き合い頂きましてありがとうございます。
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