
Full Bucket Musicが配布している「Broken Mini」は、Minimoogにインスパイアされた無料のソフトウェアシンセサイザーです。
ただし、あらかじめ断っておくと、このプラグインは「壊れている」という設定のもとで開発されており、通常の仮想アナログシンセとは一線を画します。
開発者であるBjörn Arlt氏によると、「Broken Mini」は1970年代後半に存在していたとされる、知名度の低い(あるいは架空の)シンセサイザーをモデルにしているとのことです。
読み込み時にはMinimoog風の構成が表示され、3つのマルチウェーブ・オシレーターやノイズ・ジェネレーター、ラダーフィルター、2つのエンベロープなど、基本構成は王道的なサブトラクティブシンセです。ですが、随所に“意図的な欠陥”が仕込まれており、予測不能な挙動や、GUIの不完全さがそのまま演出の一部となっています。
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主な特徴
- 実験的・ジョーク的なコンセプトを持つ仮想アナログシンセ
- Minimoog風の構成(3オシレーター、ラダーフィルター、エンベロープ)
- ノイズジェネレーターが「壊れて」おり、無線干渉のような音が混ざる
- 一部GUIが欠損(キーやボタンが表示されないこともある)
- プリセット非搭載
- MIDI Learn対応(ただし利用意図は不明)
- サイズ変更可能なUI(こちらも意味は不明)
- 電源スイッチが初期状態でオフになっているため、手動でオンにする必要あり
- 「オーバーサンプリング」ボタンが実質的に音質を落とす(0.25で極端にローファイな音に)
なぜ使う価値があるのか?
本来なら欠点とされる不具合を、あえて意図的に設計へ取り込むことで、他にはないサウンドキャラクターを実現しています。
プリセットも存在せず、操作性もお世辞にも良いとは言えませんが、その「不便さ」が音作りの発想を広げてくれることもあります。
ローファイで歪んだ音、意図せぬグリッチ、GUIの欠損――そのすべてを「音楽的表現」として受け止められる人にとっては、刺激的なツールとなるでしょう。
対応OS・プラグイン形式
| OS | プラグイン形式 |
|---|---|
| Windows | VST2, VST3, CLAP, AAX |
| macOS | VST2, VST3, AU, CLAP, AAX |
まとめ
Broken Miniは、伝統的なアナログシンセの再現を超えて、あえて壊れた構造や設計を盛り込んだユニークな無料プラグインです。音楽制作に“予定調和でないサウンド”を取り入れたい方には、ぜひ試していただきたい一作です。
無料とは思えない完成度…ではありませんが、だからこそ得られる音がある。そんな価値を見出すクリエイターにこそ刺さるシンセです。
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