皆様お疲れ様です。AZU(@AZU0000)です。
最近はプラグイン紹介の記事ばかりになってきて無機質な感じなので、この辺で少しギターに関する小話でも書かせて頂こうかと。
ギター関連の雑誌などでおなじみ「ギタリスト〇〇○の所有ギターたち」なページがありますが、プロのギタリストって本当にたくさんギターを持ってますよね。
2、3本ならともかく、何十本ものギターって「何に使うの?」とか思いません?
「単なるコレクションやで?」と言う人ももちろんいますが、プロアマ問わず、多くのステージやレコーディングに参加しているギタリストにとっては、その「数多くのギターを持っておくべき理由」というものが一応あります。
という事で今回は「ギタリストがたくさんギターを持っている理由」について挙げさせて頂きます。
仕様・音の違いでの使い分け
ギターには様々な種類のものがあり、それぞれに特徴があります。
シェイプや音色の違いはもちろんのこと、トレモロアームの有無、フレット数、7弦ギターなどの多弦ギター、曲によってはエレキじゃなくアコギが必要な時も出てくるでしょう。
特にレコーディングではギターを持ち替える事によってサウンドにバリエーションをもたせる事も多く、また、そのギターだからこそ生まれるフレーズなんかもあるみたいです。
個人的にはストラトやテレキャスターは汎用型、レスポールやその他ギブソン系変形シェイプはハードロックやメタル、ジャクソンやアイバニーズ、ESPはメタル、フルアコ全般はジャズというイメージです。
急な故障などのトラブルに対応するため
エレキギターは楽器の中でも比較的頑丈な作りではありますが、やはり楽器である以上、繊細な部分も多く、たとえ万全のコンデションであったとしても、ステージなどの過酷な環境下では様々なトラブルに見舞われることがあります。
軽いものであれば「弦が切れてしまった」と言うものから「電装系のトラブルで音が出なくなった」や「ステージで暴れすぎてネックが折れてしまった」という致命的なものまで、他の原因も数えたらキリがありません。
そんな時に手持ちのギターが1本しか無いとしたら…もうステージで演奏が出来なくなってしまいますよね?
対バンであれば他のバンドのギタリストに借りるという方法も無くはないです。
が、ものすごく親しい間柄でもなければ「ギター壊れたから貸してや」なんてとてもじゃないですが言えませんし、そもそも自分以外の人に大切なギターを預けるなんてあり得ません。
個人的にはアマチュアであっても、ライブの際には2本ほど用意しておいた方が良いと思っています。
チューニングごとの持ち替え用
ギターのチューニングは通常上の第六弦から「EADGBE」となっているのですが、楽曲によってはすべての弦を「半音下げ」や「1音下げ」する場合もあります。
他には6弦だけを1音下げる「ドロップD」や民族系の楽曲に最適な「DADGAD」など、レギュラーチューニング以外にも様々なものがあります。
アーティストによってはワンステージで2,3種類のチューニングのギターが必要になる場合もあり、チューニングが変わるたびに1本のギターで対応するというのはステージの進行上、非常に無理が出てきます。
ギタリストのチューニングのたびにMCとか…自分のバンドならともかくサポート参加だと肩身狭すぎでしょ?
欲しいから
3つほどもっともらしい理由を上げた後に結局コレです。
だって欲しいもの。眼の前にかっこいいギターがあったら欲しくなるのは当然ですよ。
魔が差して試奏なんてしようものなら物欲が抑えられなくなるのも無理はありません。
野村義男さんも「欲しいギターは借金してでも手に入れろ」とおっしゃってますし、私もその気持は少しだけ分かります。
新しいギターを手に入れることによって練習に気合が入ったり、曲作りの際に新しいアイデアが生まれたりというのは実際にありますから。
終わりに
はい、こんな感じで書かせていただきましたが、どんな理由があれ根底には「欲しいから」という思いが必ずあります。
確かに人間には手は2つしか無いので、一度に持てるギターは基本的に1本なのですが、せっかくこの世界には素晴らしいギターが数多く存在しているのですから、生きているうちに出来るだけ触ってみたいし弾いてみたいですよね。
造形物としても非常に素晴らしいものなので、私としては今後の人生に置いても様々なギターと出会い、触れていきたいです。
ですが用途については割と本当に大事で、スタジオミュージシャンが仕事に合わせて最低限の使い分け可能なギターを持っておく必要があるというのは本当の話です。
アコギが必要な仕事があるのに持ってなかったら話にならないでしょ?
私のような末端のDTMerだとエレキ2本にアコギ1本、ベース1本もあれば十分なんですけどね。
と言う事で今回もお付き合い頂きましてありがとうございました。
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