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【DTM割れ】「割れモノ」や「クラック」などの違法コピーソフトを使って音楽を作ることについて考えてみた

2020年6月20日




皆様お疲れ様です。AZU(@AZU0000)です。

手垢だらけの今更感満載なネタですが、そう言えばこれまで一度も取り上げたことのない「DTMの違法コピーソフト」についてのお話です。

ご存じの方がほとんどだと思いますが、「割れ」とか「クラック」と呼ばれるもので、違法な手段で手に入れて無料で使えてしまうというものです。

まあ、有名所のDAWソフトは最低でも3万円以上しますし、音源やエフェクトなんてハイエンドなものであればウン十万以上のものもあります。

高いですよね。私もそう思います。それでも以前よりはずっとずっと手に届く価格になってきてるんです。

でも、それらがタダで使えるのだとしたらどうでしょうか………そりゃ手を出しますわな。だって高いし、世の中不景気だし、たかがデータにそんなお金払いたくないし。

そう考える人が多いから割れの市場は拡大して、タダで手に入れたり、場合によっては正規品の1割以下の価格で流通したりします。

今でこそあまり見なくなりましたが、一時期のヤフオクのDTMクラックソフトの出品数はかなりのものでした。

あと、昔の話ですが、割とプロの方でも割れ物ソフトとか音ネタとかを堂々とやり取りしていたと言う話はよく耳にしました。

割れ物を使ってはいけない理由

そりゃ単純に犯罪だからと言ってしまえばそれまでですが、それ以外の理由として一番大きいのは「利益や権利が守られないから」です。

メーカーさんだってそのソフトを作るために人や金や時間を使っているので、当然ながら利益以前に制作費を回収するところから始めるわけですよ。

それをクラックしてタダで配布したり安価で販売したらどうなるか、当然メーカーにお金が入らなくなります。

すると、次の新しいソフト開発どころか事業継続が立ち行かなくなり「ほな、さいなら」とメーカーが潰れてしまいます。

ですがメーカー側も黙っているわけにはいきません。権利と利益を守るため、ソフトウェアに厳重なプロテクトを導入していきます。

それがUSBキー(ドングル)やネットにより認証する「アクティベーション」です。

こうしたシステムにより、クラックの難易度は飛躍的に上がりましたが、結局はイタチごっこ状態が続いています。

するとメーカー側は、クラックされることを想定して製品版にその分の価格を上乗せしてしまいます。利益を守るために仕方がありませんが、真っ当に正規品を買っているユーザーからしたら値段は上がるわアクティベーションは面倒になるわで良いことなしです。

あと、クラックされたソフトはどんなウイルスやアドウェア、スパイウェアなどが入っている可能性があるか分かったものじゃありません。

下手をすれば世界中に自身の様々なデータ(個人情報とかクレジットカード情報とか)を提供してしまう羽目になりますよ。

  • 単純に犯罪
  • 権利や利益が守られない
  • 認証システムの複雑化
  • 価格が上がる
  • 正規ユーザーが報われない
  • ウイルス、アドウェア、スパイウェアの危険性

まとめると上記の5点が割れ物を使ってはいけない理由となります。

 

割れ物を使ってしまう理由

「まあ、タダですし…それ以上の理由なんてありますか?」と言われればそれまでですが、せっかくなのでもう少しだけ掘り下げてみたいと思います。

まずは「タダ」である点。DTMのソフトは基本的には数万~数十万と言う価格帯がメインとなっており、私達のように普通の生活水準で暮らす立場の人間にとってはガンガン手を出せる価格ではありません。

例えば12万円以上する「KOMPLETE 12 ULTIMATE」がタダで手に入りますよ、となれば…その甘い誘惑に乗ってしまう人がいるのはある意味仕方がありません。

そして高価なDAWや音源、エフェクトなどを際限なく使えることにより、制作している楽曲のクオリティが向上します。

やっぱり高価な音源はすごいです。私もSPECTRASONICSの「Omnisphere」を初めて使った時は驚きと感動でよくわからないテンションになったものです。

プリセットをそのまま使って、適当に鳴らすだけでシネマティックなサウンドを嫌というほどに味わえます。

高価なプラグインを数多く持っているという優越感に浸れるというのも大きいのではないでしょうか。

例えば、自身のウェブサイト「使用機材・プラグイン」のページに錚々たる音源やエフェクトの名前が並び、実際に所有しているとなると、それだけでもかなりの優越感に浸れるのではないでしょうか。

  • タダで手に入る
  • 楽曲のクオリティが向上する
  • 愉悦感・承認欲求などを満たせる

まとめると上記の3点が割れ物を使ってしまう理由となります。

 

私が割れ物を使わない理由

最初に言っておくと、私は正義感が強い人間というわけでもないので「割れ物で作った曲なんて誰も感動しない」とか「割れ物を使ってまでDTMをしたいんですか?」とは思っていません。

聴いている側からしたらそんな事は知ったことではないでしょうし、良い曲で心に刺さるものであれば人は感動するし、割れ物を使ってでもDTMをしたいから手を出すのだと思います。

そんな感じで正義感の欠片もない私ですが、それでも割れ物を使わない理由は非常に単純で「音楽や音楽素材を販売している立場だから」です。

オーディオストックなどで音楽素材を販売したり、依頼を頂いた際にはBGMや歌モノなんかを作りお金をいただいているので、その仕事道具が割れ物というのは流石に厳しいでしょ…と。

あと、私の作る音楽ってEDMとか最新の音源があった方がクオリティの上がるものとは無縁の古臭いポップロックが多いので、貪欲に割れ物で高価な音源を漁る必要も無かったりします。

未だに一番お気に入りのソフトシンセが「Novation V Station」で、セール中であれば2000円ほどで手に入るものです。

メインのDAWは「FL STUDIO」なのですが、これも一度買ってしまえば永続的に無料でアップグレード可能なので投資対象ではないですし、付属音源やエフェクトが優秀なので、ぶっちゃけFLのみでも私の楽曲は作れてしまったりします。

後ろめたい気持ちで音楽作るのもアレなので、今後も割れ物に手を出して無理にソフトを揃えるようなことはないでしょう。

個人的には良いメロディがすぐに浮かぶ頭脳と、テクニカルなフレーズも簡単に弾けるギターの腕の方が高価なソフトなんか比較にならないくらいに欲しいです。

 

終わりに

思ったよりも長くなってしまいましたが、やっぱり割れ物は違法なので手を出さない方が良いんじゃないかと思います。

昔と違って今はDAWも含めてフリーでもかなりクオリティの高いソフトが数多く出回っていますし、まずはそれらを使いながらDTMをやってみてはいかがでしょうか。

フリーソフトのみでDTMのシステムを揃える記事については以前書いたものがあるので、ぜひとも参考にしてみてください。

【DTM】全部タダでOK!!無料で音楽制作システムを構築してみよう。

こうした制作ってソフトのクオリティも大事なのですが、それ以上にアイデアの方が大事だったりします。

音を重ねてみたり、エフェクトの設定を考えてみたり、そもそも曲自体が良くないとどうにもならなかったり…とにかく創意工夫することがDTMの醍醐味です。

不景気な世の中で色々と思い通りにならない事も多いですが、お互い頑張っていきましょう。

それでは今回もお付き合い頂きましてありがとうございました。

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