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初心者向けとは言い難い? 「安ギター」についての云々、メリットとデメリットについて簡単に書いてみる

2021年10月19日




皆様お疲れ様です。AZU(@AZU0000)です。

趣味として楽器を始める際にまず思い浮かべるのは「ギター」「ピアノ」というくらいにギターという存在は身近なものとなっています。

本来、楽器というのは高価なものであることがほとんどなのですが、ギターはそのポピュラーな存在から、他のどの楽器よりも価格帯の幅が広く、自分に合ったものを選ぶ選択肢が多い気軽さが「何か楽器を始めたい」と思う人の目に止まりやすい存在となっています。

特にコロナ禍以降は自宅で過ごす時間が増えた事もあり、ギターの売上が非常に上がったそうで、フェンダー社の2020年度の売上は過去最大となったようです。

さて、先ほども言いましたが、本来楽器というものは「それなりに高価なもの」です。

ギターなんて平均価格で考えればかなり安い方で方で、マイナーな楽器であればコストダウンされているものも少ないので、一番安価なものでさえも何十万、何百万というものもあります。

その点ギターは大衆化されており、クオリティの違いはあれど手に入れる事自体は非常に簡単です。

今回はギターの、その中でも低価格帯である通称「安ギター」について少し書いていきたいなと思います。

安ギターの定義

あくまで個人的な基準ではあるのですが、「3万円以下」、「ハイエンド機種を作っていない」ブランドのものが安ギターであるという認識です。

国内の有名どころで言えば「フォトジェニック」「レジェンド」「バスカーズ」「プレイテック」辺りでしょうか。

フェンダー直径の「スクワイア」も条件には当てはまるのですが、安ギターの中ではクオリティの平均値が高いように感じます。

海外だと中国の「Grote」「ZUWEI」、ドイツの「Harley Benton」なんかもありますね。

中国の2ブランドは低価格なのに見た目に高級感があったり、数多くのシェイプがあったりして、それが逆に不安にさせてくれます。

「Harley Benton」もメインの価格帯は2~4万円辺りなのですが、その中でもヘッドレスや多弦モデル、アーティストモデルっぽいものまで幅広いバリエーションをもたせながら、クオリティもそれなりにきちんとしているとの事です。

昔とは違って安ギターもさらなるコストダウンが進んで、より選択の幅が広がってきているのでしょうね。

 

安ギターの価格

私が知るかぎりでは一番安いものとしてプレイテックのストラトモデルが8,980円で販売されています。

今の時代、1万円あたりであればそれほど驚くこともありませんが、8,980円というのはさすがにすごいです。どこをどうコストダウンすればこの価格になるのかが不思議です。

子供でもお小遣いを少し貯めれば簡単に手に入りますね。素晴らしい企業努力です。

と言うか原価はいくらくらいなんでしょうか…ヤバいですね。

大体は1~3万円までのものが一般的で、これ以上出すのであれば普通のメーカー製のローコストモデルが手に入るので、予算としてはここまでになるでしょう。

3万円を少し超えた価格帯のSquierAaffinityシリーズくらいになると、メインギターを買い替えた後のサブ機としても長く使えると思います。

安ギターのメリット

価格が安い

当たり前すぎて書くのが辛いほどなのですが、でもやはりこれが一番のメリットなのではないでしょうか。

趣味としてギターを始めたいと思っても、予算があまり割けない人にとって、安ギターはそのハードルを大きく下げてくれます。

ある程度の価格帯のものを使うに越したことはありませんが、その時に芽生えた情熱を予算の都合が原因で冷ましてしまうのはもったいないですよね。

安ギターであれば、学生でもアルバイトの月給から半分ほど出せば手に入りそうですし、お小遣い制のお父さんでも嗜好品を少し我慢して節約すれば何とかなるのではないでしょうか。

「まずやってみる」ための第一歩として、価格が安いというのは非常に大きなメリットがあります。

意外と音は悪くない

昔のギターは本当に「安かろう悪かろう」が当たり前だったのですが、近年の安ギターは見た目もそうですが、音に関しても意外と悪くなかったりします。

ギターごとにある程度のサウンドキャラクターも明確ですし、もちろんハイエンドのギターとはかなりの差があったりしますが、私個人としては「十分に使える音」であると思います。

問題があるとすれば「ノイズ」でしょうか。

もちろん「耳障りでこんなの弾いてられない」というレベルではなく、ライブや録音をする際に気になるくらいのものなので、自宅で趣味程度に弾くのであれば問題はありません。

ただ、安ギターでライブや録音に臨む可能性が出てきた際にはピックアップやキャビティのシールディング、配線材の交換やアレンジなど、ノイズ処理をきちんと施しておく必要があります。

見た目も安物感が無いものが多い

(画像元:Harley Benton HB JA-60SB Vintage Series

昔のギターではありがちな「見た目の安物っぽさ」も相当解消されているだけではなく、最近では価格以上にゴージャスなルックスを誇るものも見られるようになりました。

「Harley Benton」は3万円以内のギターでもハイエンドな風格を感じますし、国内ブランドのルックスも平均値はグッと上がりました。

それでもネックなどは「やはり安ギターなんだな」と思うこともありますが、昔よりはクオリティが高いので、初心者の方にはわからない程度のものです。

最近は独自のヘッドレスモデルも低価格化が進んでおり、近い未来に「きちんと使えるレベルのヘッドレス安ギター」が出回る事になるでしょう。

カスタマイズし放題

高いギターでも更に良いサウンドを求めてピックアップやパーツを交換したりする事は特に珍しくもないのですが、ここで言うカスタマイズはもっとアグレッシブと言うか…自由気ままなものを指します。

例を挙げるとすれば…

  • ステッカーをボディにベタベタと貼りまくる
  • ボディの色をリフィニッシュ・レリック加工
  • 切り貼りしてボディの形を変える
  • オタク全開の痛ギター制作

などがあります。

失敗しても安いギターなのでさほどダメージもなく、カスタマイズの練習用としても最適です。

ギターの改造も失敗を繰り返して上達するものなので、改造用の素体としても非常に優秀な存在であるといえます。

さまざまな種類のギターを所有できる

ギターを少し続けていれば誰にでもあることなのですが、「他の種類のギターも欲しい」という物欲がふつふつと湧いてきます。

ストラトを持っていたとして、レスポールやテレキャスターなどが欲しくなることってありますよね?

でも、フェンダーやギブソン、そうでなくても一般的なメーカーのものに手を出そうとすればそれなりに予算が要求されます。

ですが安ギターであれば1万円台で基本的なシェイプであるレスポールやテレキャスター、2~3万円ほどでフライングVやエクスプローラーなどの変形シェイプや多弦モデルも手に入ります。

5~6万円あれば3本くらい買えてしまうので、気分で使い分けたい人にとってはぴったりなのではないでしょうか。

安ギターのデメリット

作りが雑

これは価格を考えれば仕方ないのですが、やはり全体の作りは雑です。

フレットの端の仕上げが雑なのでザラザラと引っかかりがあったり、最悪なケースとしてはフレット加工の甘さによって「詰まり」が生じてしまい、きちんと音が出ないものもごく少数あったりします。

10年以上前に兄の安ギター選びを手伝った際に、新品のギターであるにも関わらず、15フレット以降の音がきちんと出ないものがあったのには驚きました。

他には配線のハンダ付けが雑なため、音の劣化につながっているものや、ネックポケットの処理、取り付けが雑なのでチューニングが安定しない原因となっているものもあります。

よく見るとボディの塗装ムラも結構多かったりします。

海外の人件費が非常に安い場所で作っているものなので、そこまで多くを求めてはいけないのですが…

それでも一昔前に比べると格段に良くなっているんですけどね。

買った直後は弾く前にがっつりメンテナンスに時間をかけて、出来る限り良いコンデションに追い込んでいくのが安ギターの楽しみでもあります。

パーツが安価なので精度が低い

価格が安いということはそれだけ木材やその他のパーツにかかるコストを抑えているということになります。

ペグはチューニングを合わせるのはもちろん、その性能により長時間チューニングの精度を維持する役割を持っています。

なのでここのコストを下げてしまうと短時間でチューニングが狂いだしてしまったり、チョーキングやアームプレイなどでも同じくチューニングが狂ってしまいます。

それに加えて精度の低いブリッジや作りが雑なネックとの組み合わせにより、更に安定したピッチでの演奏が困難になってしまっているものもあります。

最悪なのは安価な木材によってネックの状態も悪くなってしまった時です。

こうなってしまうともう手がつけられません。最悪そのギターを諦めることになります。

まあ、最近の木材はそこまでひどい状態にはなりにくいのですが、やはり低クオリティなパーツや組み上げの甘さによるチューニングの精度の低さはなかなかに厳しいものがあります。

安物買いの銭失い感が半端ない

安いので気軽に買えるし、種類も揃えられるのですが、使えば使うほどに持っているギターの低クオリティさに辟易としてしまいます。

最近のものはクオリティも上がっているとは言え、それはあくまで「安ギターにしては」の範囲です。

ピックアップ、ブリッジ、ペグ、ナット、配線やポットなどのパーツに関する問題は、より品質の良いものへ交換することにより解決するのですが、ボディやネックに使われている木材に関してはどうしようもありません。

特にギターの心臓とも言えるネックに関しては、コストダウンのためにかなり安価な材を使っているので、一般的なメーカー製のギターよりもネックの反りやねじれ、フレット周りのトラブルが出てきます。

ネックを交換するという選択肢もありますが、長く使える品質のものとなると3~5万円ほど掛かるので、確実に安ギター本体の価格は超えてしまいます。

そしてボディもネックに相応しいものへと交換すると…ちょっとしたコンポギターの完成です。

それはそれでカッコいいのでアリとは思いますが、そんな苦労をするくらいなら最初からSquierのClassic Vibeシリーズでも買っておけば良かった…となるでしょう。

じゃあどういう人が安ギターに向いてるのさ

ここまで書いてきたことも踏まえて結論を出すとすれば…

  • 予算に余裕はないけど、まずは始めてみたい人
  • 続けていけるかどうか不安な人
  • 割りきって使える人
  • 色々なシェイプのギターをお試しで弾いてみたい人
  • カスタマイズの素体、リペアの練習用として
  • メンテナンスが得意な中級者以上の人
  • 舞台、撮影、写真素材制作、コスプレ用の小道具
  • ギターに囲まれると幸せな気分になれる人
  • 安ギターを心から愛している人

こんな感じでしょうか。用途としては多岐にわたっていますね。

ギターは価格帯でいえば幅が広いですが、それぞれに「役割」があると思うので、どれがいい、ダメというのは個人的には無かったりします。

使い方さえきちんと明確に出来ればこれほどコストパフォーマンスのいいものってなかなか無いと思うので、まずは自分はどうしていきたいのかを明確にしてみましょう。

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私の安ギター

実は私も1本だけ安ギターを持っています。

Squierのストラトキャスターで、当時近所にあったリサイクルショップで8,000円ほどのものです。

手を加えた箇所としては、ナット、ピックガード、ノブの交換と簡単な範囲です。

音は悪くはありませんが、かなり線が細く、ピッチも録音に使うには少し不安といった感じでしょうか。

今後、手を加えるとすれば、安ギター特有のフレット周りの修正、ピックアップ、ブリッジ、ペグの交換といった所でしょうか。

最終的にどこまで使えるようになるか、その日が来たらブログにでも書かせて頂きます。

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終わりに

今回は安ギターについて勝手に色々と書いてみたのですが、いかがだったでしょうか。

もちろんミドルクラス~ハイエンド系のものが気軽に買えるお金があれば悩むことなんてそんなに無いのですが、今後さらに不景気になっていくであろう我が国で、そこまで余裕を持てる人というのは私を含めてあまりいないと思います。

3万円以内の予算しか無いけど、それでも安ギターは嫌だという人は中古市場も視野に入れると良いかもです。

オークションやリサイクルショップだとコンディションに不安がありますが、楽器屋さんに置いているものであれば、現状渡しでもなければプレイヤーズコンディションを維持しているので、店員さんと相談しながら選んでみてください。

どうしても新品が良いのであれば私の個人的なチョイスとして、スクワイアのギターをオススメします。

品質も悪くないですし、フェンダー系のパーツであれば加工無しで交換できるものも多いので、見た目のカスタマイズも容易で楽しめますよ。

それでは今回もお付き合い頂きましてありがとうございました。

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